タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
総99       30   抽選対象   対面授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2020 後学期 集中 共通教育等科目総合科目  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
101287002 総合特別講義Ⅸ 「地域円卓会議マネジメントの技法と実践」   2  
担当教員[ローマ字表記]
畑中 寛 [Hiroshi Hatanaka], 平良 斗星 [Tousei Taira]  
授業の形態
講義、演習又は実験、実習、実務経験講師
 
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
私たちが暮らす地域の課題は、人口減少と高齢化だけでなく、複雑・多様化してきています。
本科目では、地域の社会課題を解決するための対話の場である「沖縄式地域円卓会議」のマネジメントを行える人材を育成するため、ケーススタディを中心に課題解決に向けた課題共有の手法を総合的に学修します。
沖縄式地域円卓会議は、地域で起こっている「困り事」に立ち向かっている方々が、自ら第一声をあげることから始まります。多くのシンポジウムのように、成功事例の紹介から始めるのではなく、まずは統計等を元に事実に向き合い、参加者で共有することを大切にしています。具体的なテーマ決め、テーマの大きさを「食べられるサイズ」にすることが重要です。
本科目では、沖縄式地域円卓会議の手法である、地域の「困り事」を、単独あるいは2者間で協議するのではなく3者以上のステークホルダー(利害関係者)で、意見交換の方法を学んでいきます。様々な事実・視点・評価・事例が提供されるため、地域の「困り事」は研ぎ澄まされ、「社会課題」へと昇華していくプロセスを知ることができます。
また、本科目では、沖縄式地域円卓会議が取り組むテーマと参加者を決めるプロセス、当日の司会者と記録者(ファシリテーショングラフィック)による会議の運営方法を学びます。司会者が、対話を持って地域の社会課題を解きほぐし、どのように参加者の意識を「他人事から自分事(じぶんごと)」に変えていけるかのノウハウを習得します。記録者は、会議で発露された情報を構造化し、その記録は、今後の課題解決に向けてのアプローチの基礎となります。
さらに、実際の地域円卓会議の運営現場の見学と運営補助を行うことによって、学びを深めていき、最後は地域円卓会議を創るシミュレーションワークショップを体験できる内容となっています。
本科目の授業方法は、学生と社会人がグループでディスカッションやワーク(作業)に取り組むアクティブラーニングを基本とします。
 
URGCC学習教育目標
自律性、社会性、地域・国際性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、専門性
 
達成目標
地域円卓会議とは何かについての専門的知識の修得に加え、ファシリテーション能力及びコミュニケーション能力の獲得を目的とします。
1.地域円卓会議の基礎について理解し、その技法について説明・実践できるようになる。[専門性]
2.地域円卓会議の関連技法ついて理解し、会議運営ができるようになる。[社会性] [コミュニケーション・スキル]
3.他人の発想や自分とは異なる考え方を取り入れ、地域円卓会議を円滑に進行できるようになる。[社会性] [コミュニケーション・スキル]
4.地域円卓会議の場にて、他人の意見を引き出す(ファシリテート)ことができる。[社会性] [コミュニケーション・スキル]
5.社会課題の解決に向けた地域円卓会議を実施できるようになる。[地域・国際性] [コミュニケーション・スキル] [情報リテラシー] [問題解決力]

 
評価基準と評価方法
1.地域円卓会議における発言内容と発言引き出しのファシリテーションの力を評価します。
2.地域円卓会議における説明と質問のコミュニケーション力を評価します。
3.調査・分析結果を取りまとめ、記述できる力をレポートによって評価します。
4.「地域との協働」ができる能力を上記1~3を含め総合的に勘案します。
 
履修条件
■Zoom上でのグループワークがありますので、必ずデスクトップパソコンかノートパソコンで受講してください(禁:スマートフォン・タブレット端末)。
■グループワーク、グループディスカッション、ファシリテーション、地域課題解決に関連する科目を受講していることが望ましい。
 
授業計画
本科目は土日に開講する4日間の集中講義で、遠隔授業を基本に実施します。
オンラインビデオ会議「Zoom」を用いた同時双方向型授業を基本とし、遠隔授業と現地実習(対面)を組み合わせた「ハイブリッド型授業」として開講します。

■Zoomを用いた同時双方向型授業
※「ブレークアウトルーム」などZoomのフル機能を用いた授業になりますので、端末はディスクトップPC又はノートPCを準備の上、「ミーティング用Zoomクライアント」(無料)をダウンロードして、ミーティングに参加してください。
※Zoomアカウントは登録(無料)した方が便利ですが、登録なしでも受講は可能です。
※下記の各開講日について「Zoomの招待」をWebclassでお知らせします。

11月28日(土)【第2時限~第5時限】※遠隔授業
第1回:ガイダンス(シラバスの解説、授業の方法、日程と評価の基準の説明)
第2回:地域円卓会議について、地域円卓会議の再現
第3回:地域円卓会議ができるまで -1.テーマ決め-
第4回:地域円卓会議ができるまで -2.キャスティング-

11月29日(日)【第3時限~第5時限】※遠隔授業
第5回:地域円卓会議の司会と進行
第6回:地域円卓会議のファシリテーショングラフィック
第7回:地域円卓会議活用者のインタビュー

1月30日(土)【第3時限~第5時限】※現場体験型授業(会場未定)
第8回:地域円卓会議 -現場見学と運営体験-①
第9回:地域円卓会議 -現場見学と運営体験-②
第10回:地域円卓会議 -現場見学と運営体験-③

1月31日(日)【第1時限~第5時限】※振り返り授業
第11回:地域円卓会議の振り返り
第12回:地域円卓会議を作るシミュレーションWS-①
第13回:地域円卓会議を作るシミュレーションWS-②
第14回:地域円卓会議を作るシミュレーションWSー③
第15回:授業全体の振り返り(フィードバック)
 
事前学習
■Zoomアプリのインストールや使用方法の習得等を、開講初日までに「事前学習」するようにしてください。
・「学生の皆さんへ(遠隔授業を受けるにあたって)」 http://rais.skr.u-ryukyu.ac.jp/dc/?p=10317
・「Zoomでの会議への参加方法」 https://support.zoom.us/hc/ja/articles/201362193

■地域課題解決に関する図書を読んでおくこと。
 
事後学習
学んだ内容について、授業後にどのように考え、個人が変化したか、振り返りを行ってください。
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
テキストとして『地域課題を共有する場づくり 沖縄式地域円卓会議 開催マニュアル』(著者・発行者:公益財団法人 みらいファンド沖縄)を使用します。
 
参考書にかかわる情報
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
本科目は「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度の必修科目です。(下記URL参照)
また、本科目は地域創生副専攻の授業科目<地域創生活動・実践>です。
さらに、本学が取り組む「アクティブシンクタンク」の社会人向けの人材育成プログラムでもあるため、自治体、NPO法人や企業等社会人等にも公開授業として社会人にも提供します。
 
オフィスアワー
畑中寛(メールにて連絡後対応)
 
メールアドレス
この項目は教務情報システムにログイン後、表示されます。
 
URL
「初級地域公共政策士」資格取得科目履修制度(学生向け)
https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=1053
 

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