タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
経済424       60   抽選対象   対面授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2019 後学期 その他 法文学部総合社会システム学科  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
202757002 経済政策特殊講義Ⅳ   2  
担当教員[ローマ字表記]
畑中 寛 [Hiroshi Hatanaka], 高畑 明尚, 未定(法文)  
授業の形態
演習又は実験
 
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
近年、経済的な利益だけではなく、社会的な利益、つまり、医療、教育、就労、福祉など様々な社会課題を解決できたかどうかを意図した新しいお金の流れとして、社会的インパクト投資という新しい形の投資がグローバルの潮流となっている。講義では、社会的インパクト投資の概論を踏まえた上で、その手法の一つであるソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)について、講義とグループワークにより具体的な進め方などを実践的に学べる内容となっている。SIBとは、行政、サービス事業者、投資家など多様な関係者が連携して社会課題解決に取り組む新しい手法である。特にサービスを行っただけではなく、その結果、社会課題が解決されたかどうかを評価し、評価に連動して支払いが行われることが大きな特徴である。例えば、サービス事業者が投資家からお金を集め、効果的ながん検診受診率向上サービスを提供した結果、従来よりがん検診の受診率が向上し、早期がん患者を多く発見できたとしよう。がんは早期に治療することで生存率が高くなり、医療費も安くなる。こうした成果を第三者が客観的に評価し、行政とあらかじめ合意した成果を達成した場合、行政は投資家へ配当を含めて支払う。これがSIBの仕組みである。成果が出なければ行政からの支払いは行われない。講義ではその基本的な仕組みや最新動向に加え、身近な社会課題をテーマとし、グループワークにより調査を進めるなど実践的なノウハウを習得できる内容となっている。これにより、複雑化する社会課題に対して、多様な関係者を巻き込みながら推進する力、社会課題を分析し、解決したかどうかを評価する力、新しい投資手法などを学び、様々な社会課題に対する力を養いたい。
 
URGCC学習教育目標
社会性、地域・国際性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、専門性
 
達成目標
1.新しいお金の使い方に関心を持ち、一定の知識を習得する(知識・理解/関心・意欲)
2.社会課題解決について、成果志向という新しい視点を獲得する(知識・理解)
3.社会課題解決に向けた新たな手法を学び、その活用可能性を主体的に考えることができる(思考・判断/技能・表現)
 
評価基準と評価方法
終盤に配布するレポート(計800字~1,200字程度)の提出が単位認定の必須要件です。評価基準は、講義内容が十分に理解できていればA、講義内容がある程度理解できていればB、あまり理解できていないものがD、かろうじて要件を満たすものがDとなります。
 
履修条件
とくになし。
 
授業計画
1 ガイダンス
2 基本的な考え方と国内外の動向
 1.社会的インパクト投資
 2.ソーシャル・インパクト・ボンド
 3.社会的インパクト評価
3 ソーシャル・インパクト・ボンドの導入プロセス
 1.全体の流れ
 2.社会的課題と対象者の特定
 3.サービスモデルの検討
 4.成果モデルの検討
 5.財務モデルの検討
 6.契約手続き
4 演習(グループワーク)
 1.社会的課題の特定とチームビルディング
 2.各種モデルの検討
 3.プレゼン
5 まとめ
 
事前学習
ニュース等で関心のある社会課題に関する情報を調べたり、社会的インパクト投資やソーシャル・インパクト・ボンドに関する文献やウェブサイトを調べることをお勧めします。
(参考資料等)
・社会的インパクト投資タスクフォース国内諮問委員会「日本における社会的インパクト投資の現状2016」(2016)http://impactinvestment.jp/2016/09/sii.html
・ソーシャル・インパクト・ボンド総合サイトhttps://www.sib.k-three.org/
 
事後学習
学習内容を身近なテーマや事例で検証すること
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
 
 
参考書にかかわる情報
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
昨年度に引き続き、(株)K3社長の幸地正樹さんを講師に招き、日本最新の「社会的インパクト投資」についての授業を行います。
授業は、冬季休業中の12月25日~28日までの4日間に集中講義で行います。
毎日、2時限~5時限(最終日は4時限まで)です。

また、この講義などを取れば、初級の地域公共政策士という新しい資格が取れます。

この授業は、本学が取り組む「アクティブ・シンクタンク」の社会人向けの人材育成プログラムでもあるため、公開授業として自治体やNPO等の職員が数名~20名程度受講します。「初級地域公共政策士」の認証科目(必修)です。

使用する教室は、以下のとおりです。
12/25(水):文系講義棟101講義室及び106講義室
12/26(木):地域国際学習センター203講義室
12/27(金):地域国際学習センター301講義室
12/28(土):地域国際学習センター301講義室
 
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