授業の形態
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講義
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アクティブラーニング
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学生が議論する
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授業内容と方法
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【重要追記事項5/9】この集中講義は zoom を使った遠隔授業で実施する予定です。 したがって、zoom による受講が可能かどうかも履修条件となります。 また、状況により、登録の方法や授業日程も変更になる場合がありますので、注意してください。 講義の内容の変更はありません。
まずは、履修希望者は世話人の安田までメールで連絡をください。
------------------------------------------------------------------- タイトル:低次元フラストレート磁性体の物理と数値計算技術 担当教員:下川 統久朗(沖縄科学技術大学院大学 Postdoctoral scholar) 教室:理学部本館A313講義室 「フラストレーション」という言葉は実生活においてはあまり良い言葉ではないが、磁性分野においてはむしろ新奇な現象を引き起こす重要な要素となっている。ここでいう「フラストレーション」とは磁性体内部の相互作用の競合によって相互作用エネルギーを最も得するようなスピン配置を一意に取れない状況を指す。通常の磁性体であれば低温でスピンの向きが互いに揃った強磁性状態や、互いに反平行な反強磁性状態が現れるが、フラストレート磁性体ではしばしば「曲がった」スピン構造が安定化されたり、また絶対零度でさえ長距離秩序が存在しないスピンの「液体」状態が現れたりする。本講義の前半では揺らぎの効果が強く現れる低次元系を中心に、フラストレート磁性体の基礎知識や典型的な具体例を紹介する。後半では古典モンテカルロ法や数値対角化法などといったフラストレート磁性体を近似なしに取り扱うことが出来る数値計算手法を紹介しつつ、最新の応用例についても触れる予定である。
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URGCC学習教育目標
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自律性、コミュニケーション・スキル、問題解決力、専門性
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達成目標
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フラストレート磁性体の基本的な知識を習得し、関連する数値計算手法の原理を理解する。
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評価基準と評価方法
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毎回の出席と最後に課されるレポートで評価する。
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履修条件
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授業計画
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6月3日(水)〜7月22日(水)の毎週水曜日5限 1.はじめに 2.フラストレート磁性体(1次元系) 3.フラストレート磁性体(2次元系) 4.古典モンテカルロ法 5.厳密対角化法 6.熱的量子純粋状態法 7.講義のまとめ
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事前学習
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指定された参考書の該当箇所を読んでおくこと。
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事後学習
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課題レポートを通して、授業内容を復習すること。
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教科書にかかわる情報
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教科書全体備考
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参考書にかかわる情報
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重点解説 スピンと磁性
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川村光
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サイエンス社
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2016
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計算物理I 基礎物理学シリーズ13
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夏目雄平・小川建吾
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朝倉書店
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2002
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計算物理III 基礎物理学シリーズ15
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夏目雄平・小川建吾・鈴木敏彦
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朝倉書店
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2002
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参考書全体備考
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使用言語
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日本語
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メッセージ
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・登録は,5月11日(月)~5月29日(金)の期間、物理系事務室(理206室)で行う。 ・7月22日(水)16:20 より理学部本館A313講義室で講演会を行う予定(日時が変更になる場合もあります)講演タイトル「フラストレーションが導く新奇な多重q秩序状態と量子スピン液体状態」
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オフィスアワー
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メールアドレス
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URL
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