タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
AGRAES13170       8   抽選対象   対面授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2024 後学期 集中 農学研究科亜熱帯農学専攻  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
Q00517002 熱帯植物多様性特論Ⅱ   2  
担当教員[ローマ字表記]
梶田 忠  
授業の形態
講義、演習又は実験、TA有り
 
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
【背景と問題状況】 熱帯や亜熱帯の生物は驚くほどの多様性に満ちあふれており、それは、数億年にもわたる生物進化の賜であると言える。一方で、熱帯・亜熱帯における人間活動の活発化は、これらの地域に生息する植物の多様性を激減させている。数億年もの間、地球上で連綿と生命の歴史をつないできた系統も消滅するときは一瞬であり、人類に一度も認識されること無く消えてしまった生物種も多いだろう。特に、植物の多様性研究では、まず、地球上には多様な植物が存在するということを身をもって理解し、多様性を評価する科学的な手法を使って、対象生物の多様性を認識することから研究が始まる。そこで、この授業では、西表島の多様な植物を間近に観察しながら、植物の多様性やそれに関連する生物群の多様性についての研究を、基礎から応用まで概観する。特に、近年の生物多様性研究において基本技術の一つとなりつつある次世代シーケンシングの技術とデータの取り扱いについて学ぶ。なお、用いる多様性研究の手法は植物と動物などの他の生物の間では多くが共通しているので、動物主体の研究を行う大学院生も興味を持って受講できるよう、柔軟に対応する。

【授業情報】
・沖縄県の西表島にある琉球大学熱帯生物圏研究センター西表研究施設に滞在して実施される集中型授業。
・熱帯植物多様性特論 Ⅰ と Ⅱ とをあわせて 7日程度の集中授業として実施される。令和5年度の実施予定期間は2024年10月上旬を仮の予定期間としているが、正式な日程は前期中に実施されるガイダンスにおいて、事前に下記ウェブページから登録した受講希望者との相談の上で決定する。
・熱帯植物多様性特論 Ⅰ と Ⅱ は、相互に補完的な内容を含むため、いずれか一方のみの単独受講は認めない。
・履修希望者は、4月25日までに http://nesseiken.info/?page_id=50 から事前登録を行った上で、後に事前登録者のみにメール等で周知される授業ガイダンスには必ず出席すること。ガイダンスの日程や参加方法は、メールで連絡するので注意しておくこと。万一ガイダンスに参加できなかった場合は、教員にメール等で連絡すること。授業の全日程に参加できる者のみ受講可能となる。事前登録しなかったものも受け入れ可能な場合はあるので、希望者は担当教員に個別に相談すること。
・この授業を受講するには、西表研究施設宿泊棟での宿泊滞在が必要となる。宿泊費や食事の費用は自己負担となる。その他、施設の利用に関する情報については、ホームページの利用案内(http://www.tbc.u-ryukyu.ac.jp/iriomote/)の「利用案内」を参照すること。なお、現時点では、実習期間中、希望者には宿泊棟で食事を提供できる。
・この実習では講義と演習の他、フィールドワークや実験も実施する。離島で実施すること、また、滞在期間が比較的長いので、健康上の不安がある者は、事前に担当教員に相談すること。
・e-learningを用いた授業を行うため、履修者はノートパソコンを持参すること。ノートパソコンを持たない受講者は、教員に相談すること。

【授業内容】(予定。時間や順番は変更の可能性がある)
・基本の授業時間は、入退所日を除いて、9:00から19:00の間に実施する。実験やフィールドワークのために、開始・終了時間は、その都度相談の上、決定する。
・7日間の滞在期間中に、概ね以下のような日程で授業を行う。受講生の知識レベルやスキルレベルにあわせて、それぞれの項目の割合を調整して実施する。
 -初日 15:00までに入所。 オリエンテーション。授業例:「生物の進化と系統」
 -2日目 授業と演習 例:「植物の多様性と進化」、「植物多様性の研究方法」、フィールドワークおよび個別プロジェクトの相談
 -3日目 授業と演習・フィールドワーク実施。DNA抽出実験など実施。
 -4日目 演習と実験 次世代シーケンシングを用いた実験
 -5日目 演習と実験 次世代シーケンシングを用いた実験とデータ解析
 -6日目 演習と実験 次世代シーケンシングを用いた実験とデータ解析
 -7日目 授業と演習 「データのまとめ、総合討論」、あとかたづけ、12:00頃退所予定
・前半授業の演習で受講者の知識レベルとスキルレベルを確認した上で、適切な実験内容や演習テーマを決定する。令和3年度には、植物、環境DNA、昆虫などの塩基配列情報を世代シーケンサを用いて決定し、実験で得られた配列データの扱い方を学ぶと共に、次世代シーケンスデータを解析するための技術を習得した。
【授業補助者】 磯和幸延(特命助教)が、授業補助者として参加する。また、TAの参加を予定している。
 
URGCC学習教育目標
自律性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、専門性
 
達成目標
達成目標:
①知識・理解: 植物をはじめとする生物多様性を生み出した生物進化について理解を深める。また、進化や系統の解析手法についても理解を深める。
②思考・判断:植物をはじめとする生物多様性研究における問題点の立て方や、解決方法の考え方を修得する。
③技能・表現: 植物をはじめとする生物の系統や多様性の研究手法を実線し、自らがフィールドワークで調査した対象生物から得たデータを解析する。
 
評価基準と評価方法
・短期集中授業であるため、原則として、授業の全日程への出席を必要とする。部分的に欠席した場合は単位認定できない場合もある。
・授業期間中に、e-learningシステムを用いて課題を出す。個々の課題の評価基準は、課題毎に明示する。提出されなかった課題については評点を与えられない場合がある。
・自律的学修を促進するために、リフレクションを提出させる。リフレクションへの参加の度合いや内容も評価の対象とする。
・個々の演習と実験については、授業中の自発的な取組みも評価対象とする。
 
履修条件
熱帯植物多様性特論ⅠとⅡとの同時受講が必須。いずれか一方のみ受講は不可。
R6年度は後期授業として実施するため、まずは事前登録によって希望者へのガイダンスと日程調整を行う。4月25日までに、http://nesseiken.info/?page_id=50 の授業関係登録フォームから情報を登録すること。その後、メールによる連絡やオンラインミーティングにより、ガイダンスの日程と受講者を決定する。
使用する講義室の大きさと実験室の大きさ、宿泊棟の使用可能人数を考慮して、受入定員数を8名程度に制限している。
 
授業計画
7日間の滞在期間中に、概ね以下のような日程で、熱帯植物多様性特論ⅠとⅡをあわせた集中授業を行う(あくまでも予定)。
 -初日 15:00までに入所。 オリエンテーション。授業例:「生物の進化と系統」
 -2日目 授業と演習 例:「「植物の多様性と進化」、「植物多様性の研究方法」、フィールドワークおよび個別プロジェクトの相談
 -3日目 授業と演習・フィールドワーク実施。DNA抽出実験など実施。
 -4日目 演習と実験 次世代シーケンシングを用いた実験
 -5日目 演習と実験 次世代シーケンシングを用いた実験とデータ解析
 -6日目 演習と実験 次世代シーケンシングを用いた実験とデータ解析
 -7日目 授業と演習 「データのまとめ、総合討論」、あとかたづけ、12:00頃退所予定
 
事前学習
・事前登録後にメールで連絡する授業ガイダンスに必ず出席すること。場所と時間は別途メールで通知する。4月25日までに、http://nesseiken.info/?page_id=50 の授業関係登録フォームから情報を登録していない者にはメール連絡が届かないので、十分に注意すること。
・事前登録はしたがガイダンスに出席できなかったものは、かならず個別に担当教員までメールで連絡すること(宛先: kajita@mail.ryudai.jp)。
 
事後学習
・毎日の授業後には課題が出される。自律的な事後学習が求められる。
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
 
 
参考書にかかわる情報
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
・西表研究施設までの経路は各自で調べて旅行を手配すること。
・施設ホームページ(http://nesseiken.info/?page_id=21)などを参照して、上原便が欠航の場合は、大原港経由で送迎バスを使うなどして、施設まで来ること。
・必要に応じて現金を準備しておくこと。西表研究施設から最寄りのATMまで、車で20分程度かかるため、島内で現金を引き出すのは困難である。石垣港には各種銀行に対応したATMがある。なお、2019年から最寄りのスーパーでクレジットカード支払いが可能になっている。
・西表研究施設は離島にあるため、ゴミの処理や分別は極めて難しい。入所時に受けるガイダンスに従って、ゴミの分別や処理を行うこと。また、宿泊棟の利用においては、各自で使用する部屋や共用スペースの掃除や整理・整頓を行うことが求められる。退所時の事務員によるチェックで、不備が見つかった場合は、清掃のやりなおしが必要になる場合がある。また、適切に処理されなかったゴミは、着払いで自宅住所等に送付する場合がある。

 
オフィスアワー
随時メール等で対応する。
 
メールアドレス
この項目は教務情報システムにログイン後、表示されます。
 
URL
http://nesseiken.info
http://www.tbc.u-ryukyu.ac.jp/iriomote/ja/
 

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