タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
総94       50   抽選対象   遠隔授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等 主要授業科目
2023 前学期 集中 共通教育等科目総合科目    
講義コード 科目名[英文名] 単位数
101282001 総合特別講義Ⅳ (持続可能な食・農・観光の連携による共創の場づくり)   2  
担当教員[ローマ字表記]
平良 東紀, 畑中 寛 [Hiroshi Hatanaka]  
主授業科目は、令和7年度からの表示項目です。
授業の形態
講義、演習又は実験、実習、実務経験講師
 
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
 気候変動やエネルギー問題、フードロスなど、現代のさまざまな社会課題は複雑に絡み合い、私たちの生活に深刻な影響を与えています。益々拡大するそれらの問題を乗り越えるには、「持続可能性(サステナビリティ)」の視座を持つことが不可欠です。
 沖縄県では、多量のエネルギーと水を浪費する化学肥料や外国産穀物飼料の使用、食品廃棄は環境負荷が極めて高く、販売価格や供給量が海外情勢に著しく左右されるため、自給率の向上が求められています。加えて「島嶼圏」沖縄は狭い土地に自然・農地・生活圏・リゾート地が近接し、資源の浪費による経済的損失と廃棄物による環境汚染が深刻な問題となっています。環境に配慮した高効率な資源循環は、県民の生活と自然環境を守り、観光立県沖縄の持続可能な発展に不可欠です。
 本科目では、地域住民・自治体・企業・大学などの多様なステークホルダーが食品・畜産・農業の高度連携によって資源循環を実現することで、持続可能な環境・観光立県を共創することをビジョンとする「フード・トランスフォーメーションが結ぶ環境・観光アイランド実現拠点」事例に、同プロジェクトの農業・環境・観光分野等の研究者による講義を踏まえ、PBL(Project Based Learning)型授業として持続可能な共創の場づくりについての提言に取り組みます。
 学習プロセスは講義とグループ演習、フィールドワークなどで実施し、グループ共通の認識、共通の解を求め、成果を共有していき、最終的には教室全体の共通の認識と成果の共創の場を形成する方法をとります。そのため、ダイアログ(対話)やファシリテーションのスキルの修得を重視し、地域で共創の場づくりを担う「共創力」を発揮できる能力を身に着けます。
 本科目の授業方法は、学生と社会人がグループでディスカッションやワークに取り組むアクティブラーニングを基本とします。
 この授業は土曜日に開講するオンライン授業(Zoom)を基本に、フィールドワークを組み合わせた「ハイブリッド型授業(ブレンド型)」です。また、グループのコミュニケーションツールとして「Slack」を基本とし、「Googleスプレッドシート」や「Google Jamboard」も用います。
 担当教員によるショートレクチャーのほか、小グループに分かれた受講生同士のディスカッションに多くの時間を割いて授業を行います。そのため、授業時間中はカメラをオンすることにご協力ください。
 初回の前日までに、担当教員より本授業のZoomのURLを教務情報システムのメッセージ(学生)又はe-mail(社会人)で送信しますので、必ず確認の上受講してください。「招待 URL」をクリックすると,Zoom がダウンロードされますので,それをインストールしてください。Zoom への参加方法については下記 Web ページの説明が分かりやすいのでご参考にしてください。
https://support.zoom.us/hc/ja/sections/4414472693133-Zoom-Meetings-%E5%85%A5%E9%96%80
 
URGCC学習教育目標
自律性、社会性、地域・国際性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、専門性
 
達成目標
達成目標は、沖縄における地域課題並びに食・農・観光の連携可能性についての認識の修得に加え、ファシリテーション能力の獲得を目指します。
1.沖縄における地域課題を発見できる。[地域・国際性]
2.食・農・観光についての人の意見を聞き理解することができる[コミュニケーション・スキル] [社会性]
3.食・農・観光についての人の意見を評価することができ、質問することができる。 [社会性]
4.地域課題解決についての人の意見を引き出す(ファシリテート)ことができる。[コミュニケーション・スキル]
5.人の意見と自分の意見の主観性客観性を腑分けし、比較検討することができる。[問題解決力]
6.グループ内の多様な意見の調整のために、立ち位置を変えて意見を述べることができる。[コミュニケーション・スキル] [問題解決力]

 
評価基準と評価方法
1.ワークショップにおける発言内容と発言引き出しのファシリテーションの力を評価します。
2.プレゼンテーションにおける説明能力、質問能力を評価します。
3.Slack及びZoom(ブレークアウトルーム)でのグループワークやディスカッションへの積極的参加と貢献を評価します。
4.地域課題解決のための政策立案をスライド及びプレゼンテーション等を評価します。
地域での「共創力」の能力として上記1~4を含め総合的に勘案します。
 
履修条件
■集中講義(土曜・5日)であるため、全日程に出席することが最低条件(特に初日とフィールドワークは重要)。
1.本科目を含む「初級地域公共政策士」資格対象9科目を受講することが望ましい。
2.遠隔での高度なグループワークに取り組むため、必ずデスクトップPC又はノートPCで受講すること(禁:スマートフォン・タブレット端末)。
3.グループワークに積極的に参加し、課題発見力・課題解決力を身につけようという意欲があること。
4.講義は社会人も参加する公開授業とするので、学生以外の方々とコミュニケーションをとることに意欲があること。
5.グループワーク、グループディスカッション、ファシリテーション、地域課題解決に関連する科目を受講していることが望ましい。

※本科目の受講を希望する学生は、必ず下記Webを参照の上登録するようにしてください。
□「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度
  https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=1053
 
授業計画
4月15日(土)【第3時限~第5時限】
第1回~第3回
 1. オリエンテーション・FoodX概要説明
 2. 沖縄の畜産とエコフィードの取り組み
 3. 沖縄の農業と堆肥について
 4. バイオマスの利活用と課題

5月13日(土)【第3時限~第5時限】
第4回~第6回
 5. どうする?食品ロスの削減
 6. 沖縄の水と農業と自然環境
 7. 観光とマーケッティング
 8. 持続可能な観光

6月 3日(土)【第3時限~第5時限】共創の場フィールドワーク(対面)
第7回:エコフィードの取り組み等-1
第8回:エコフィードの取り組み等-2
第9回:エコフィードの取り組み等-3

6月24日(土)【第3時限~第5時限】共創の場ワークショップ
第10回:共創の場ワークショップ-1
第11回:共創の場ワークショップ-2
第12回:中間報告

7月15日(土)【第3時限~第5時限】共創の場報告会
第13回:共創の場ワークショップ-3
第14回:共創の場報告会-1
第15回:共創の場報告会-2、振り返り
 
事前学習
事前学習:本科目の学習管理・支援プラットフォームは「Slack」になります。
食・農・観光並びに地域課題解決に関する図書を読んでおくと理解が進みます。
 
事後学習
事後学習:本科目の学習管理・支援プラットフォームは「Slack」になります。
毎回の授業終了後、Slack内で振り返りを行います(ミニレポートに相当)。学んだ内容について、授業後にどのように考え、個人が変化したか、振り返りを行ってください。
Slack内の「講義資料」に資料があれば、事後学習に活用してください。
グループメンバーと協力して共創の場づくりをSlack内で検討します。
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
 
 
参考書にかかわる情報
 
参考書全体備考
適宜授業内で紹介します。
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
本科目は「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度の対象科目(選択必修)です。
また、本学が取り組む社会人向けの人材育成プログラムでもあるため、自治体、NPO法人や企業等社会人等にも公開授業として社会人にも提供します。
さらに、本学と沖縄県教育委員会との協定に基づく高大連携事業(高校生を対象とした公開授業)として高校生にも授業を公開します。

※遠隔授業受講に関する支援
令和4年度入学の学生から、ノートパソコン等を必携することをお願いしています。経済的理由等により購入が困難な場合や故障等による一時借用等については、所属学部・研究科の窓口または教育支援課まで相談するようにしてください。
また、学内で遠隔授業を受講することができるように Wi-Fi アクセスポイントが整備された教室等(附属図書館や共通教育棟の空き教室等)が準備されています。
 
オフィスアワー
平良東紀:農学部(事前にメールで連絡)
畑中 寛:地域国際学習センター305(事前にメールで連絡)
 
メールアドレス
この項目は教務情報システムにログイン後、表示されます。
 
URL
「初級地域公共政策士」資格取得科目履修制度(学生向け)
https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=1053
 

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