科目番号
教室
登録人数
履修登録方法
対面/遠隔
総98
50
抽選対象
遠隔授業
開講年度
期間
曜日時限
開講学部等
2024
前学期
集中
共通教育等科目総合科目
講義コード
科目名[英文名]
単位数
101286001
総合特別講義Ⅷ (ファシリテーションの技法と地域振興)
2
担当教員[ローマ字表記]
畑中 寛 [Hiroshi Hatanaka], 平井 雅 [Tadashi Hirai]
授業の形態
講義、演習又は実験、実務経験講師
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ
授業内容と方法
グローバル化が進展する中、多様な意見を持った人が集まり、仕事をする機会が増えてきました。組織内の多様性を最大限に活かし、柔軟なアイデアや革新的なサービスを生み出すためには、関係者の多様な意見を最大限に活かす役割が必要です。会議やプロジェクトに参加しているメンバーに平等に発言の機会を与え、かつそこから出てきた多様な意見を集約していくファシリテーションの技法が注目されています。
ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。その役割を担う人がファシリテーター(facilitator)であり、会議で言えば進行役にあたります。(日本ファシリテーション協会HPより)
本科目では、地域振興及び地域課題解決に活かせるファシリテーションの考え方と技法について座学とグループワークを通して詳しく学修します。
これらを通して、地域振興や地域課題解決の現場で実践できるようになるためのファシリテーション力やコミュニケーション力を身に付けることを目的とします。
本科目の授業方法は、学生と社会人がディスカッションやグループワークに取り組むアクティブラーニングを基本ととし、グループが協働で地域課題の発見及び解決に主体的に取り組むPBL(Project Based Learning)型の授業です。
また、この授業はオンライン授業(Zoomによる同時双方向型)を基本とし、対面授業を組み合わせた「ハイブリッド型授業(ブレンド型)」です。さらに、グループのコミュニケーションツールとして「Slack」を基本とし、「Googleスプレッドシート」や「Google スライド」等も用います。
担当教員によるショートレクチャーのほか、小グループに分かれた受講生同士のディスカッションに多くの時間を割いて授業を行います。そのため、授業時間中はカメラを常時「ОN」とすることを原則とします(グループワーク時はマイクも常時「ОN」)。
URGCC学習教育目標
自律性、社会性、地域・国際性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、専門性
達成目標
ファシリテーションとは何かについての専門的知識の習得に加え、ファシリテーション能力及びコミュニケーション能力の獲得を目的とする。
1.ファシリテーションの理論と技法を理解し、実践できるようになる[専門性]
2.参加者との信頼関係を築き、意見を引き出して合意形成につなげられるようになる[コミュニケーション・スキル]
3.地域の現状を観察して課題を抽出し、解決に向けたプロセスを組み立てられるようになる[自律性][社会性]
4.ステークホルダーの多様な価値観・考え方を受け入れて活かしながら地域振興に向けた流れを作ることができるようになる[自律性][地域・国際性]
5.参加者の多様な能力を活かし、課題解決に受けた動きを作れるようになる[問題解決力]
また、この科目は一般財団法人地域公共人材開発機構が認証する「初級地域公共政策士」資格の対象科目で、対象科目群で次のような知識、技能、職務遂行能力の養成により総合的な到達目標の獲得を目的とします。
①知識:地域社会における様々な課題の背景や文脈を理解できる。
②技能:複雑な課題に対して、具体的な解決方法を提起できる。
③職務遂行能力:特定のプログラムや課題について、業務を主体的に運用することができる。
総合的な到達目標:地域課題に対応した業務を主体的に判断した遂行できる能力の獲得。
※「地域公共政策士学習アウトカム定義」より。
評価基準と評価方法
【評価基準】
1.ファシリテーションスキル
グループワークにおいて、ファシリテーションの基礎を理解しながら、参加者の発言を引き出し、意見を整理し、その中から地域の現状と課題を抽出し、その解決に向けた合意形成の流れをつくれるかどうか。
2.ファシリテーションマインド
参加者の多様な価値観と考え方をリスペクトして受容し、それぞれの可能性と能力を最大限に活かして課題解決につなげていく機運を醸成できるかどうか。
3.「地域との協働」に加え、グループワークに積極的に参加・協力・貢献して成果を出す協働力を評価します。
※オンライン(Zoom)でグループワーク・ディスカッションに取り組むため、原則カメラは常時ONで受講すること(出席の前提条件)。
【評価方法】
1.最終レポート…40%
2.オンラインファシリテーションとしての受講態度…20%
3.授業後のミニレポート(Slackでの振り返り)等のアウトプット…20%
4. グループ内でのファシリテーションとしての協働…20%
※担当教員が受講態度等が「不適切」と判断した場合は、授業の出席に関わらず単位を付与しないことがあります。
履修条件
■5日の集中講義のため、全日程に出席することが最低条件です(特に初日と対面授業は重要)。
1.オンライン(Zoom)上で高度なワーク(マルチタスク)に取り組むため、必ずハイスペックなデスクトップPC又はノートPCで受講すること(禁:スマートフォン・タブレット端末)。
2.オンライン(Zoom)でグループワーク・ディスカッションに取り組むため、原則カメラは常時ONで受講すること(出席の前提条件)。
3.グループワークに積極的に参加し、課題発見力・課題解決力を身につけようという意欲があること。
4.講義は社会人も参加する授業のため、学生以外の社会人等と積極的にコミュニケーションをとる意欲があること。
5.本科目を含む「初級地域公共政策士」資格対象8科目を受講することが望ましい(下記Webページ参照)。また、グループワーク、グループディスカッション、ファシリテーション、地域課題解決に関連する科目を受講していることが望ましい。
また、本科目は県外在住学生向けの遠隔授業(オンライン)ではないので、県外在住学生は必ず登録前に担当教員に受講の確認すること。
※本科目の受講を希望する学生は、必ず下記Webを参照の上登録するようにしてください。
□「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度
https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=3054
授業計画
4月14日(日)【第3時限~第5時限】※この日のみ「日曜日」開講
第1回:オリエンテーション(シラバスの解説、授業の⽅法、⽇程と評価の基準の説明)
ファシリテーションの基礎知識①
第2回:ファシリテーションの基礎知識②
第3回:ワークショップとは
5月11日(土)【第3時限~第5時限】
第4回:ワークショップの成果を出すコツ
第5回:実践事例紹介 プログラム設計とプロセス設計の考え⽅
第6回:ワークショップ準備のコツ
6月8日(土)【第3時限~第5時限】
第7回:ワークショップの運営のコツ
第8回:フレームワークとは
第9回:演習①(話し合いのプロセス体験)
6月29日(土)【第3時限~第5時限】※附属図書館での対面授業
第10回:演習②-1(ワールドカフェ⼿法体験)
第11回:演習②-2(ワールドカフェ⼿法体験)
第12回:問いかけの作り⽅
7月20日(土)【第3時限~第5時限】
第13回:地域づくりのプロセス設計①
第14回:地域づくりのプロセス設計②
第15回:振り返りとまとめ、最終レポート課題の提示
※初回の前日までに、担当教員より本授業のZoomのURLを教務情報システムのメッセージ(学生)又はe-mail(社会人)で送信するので、必ず確認の上受講してください。
事前学習
事前学習:本科目の学習管理・支援プラットフォームは「Slack」になります。
Slack内の「講義資料」に資料があれば、事前学習に活用してください。
また、ファシリテーションに関する参考図書(下記)を読んでおいてください。
事後学習
事後学習:本科目の学習管理・支援プラットフォームは「Slack」になります。
毎回の授業終了後、Slack内で振り返りを行います(ミニレポートに相当)。
Slack内の「講義資料」に資料があれば、事後学習に活用してください。
また、ファシリテーションに関する図書(下記参考図書)などを読んでおいてください。
教科書にかかわる情報
教科書全体備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
ファシリテーション入門
ISBN
4532113989
備考
日経文庫, 1398 ; I29
著者名
堀公俊著
出版社
日本経済新聞出版社
出版年
2018
NCID
参考書
書名
これからはじめるワークショップ
ISBN
978-4-532-11411-4
備考
日経文庫, 1411 ; I70
著者名
堀公俊著
出版社
日本経済新聞出版社
出版年
2019
NCID
参考書全体備考
使用言語
日本語
メッセージ
本科目は「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度の対象科目(選択必修)です。
また、本学が取り組む社会人向けの人材養成プログラムでもあるため、自治体、NPO法人や企業等の社会人にも履修証明プログラムとして提供します。
さらに、本科目は地域創生副専攻の「琉大特色・地域創生特別講義科目」です。
※遠隔授業受講に関する支援
令和4年度入学の学生から、ノートパソコン等を必携することをお願いしています。経済的理由等により購入が困難な場合や故障等による一時借用等については、所属学部・研究科の窓口または教育支援課まで相談するようにしてください。
また、学内で遠隔授業を受講することができるように Wi-Fi アクセスポイントが整備された教室等(附属図書館や共通教育棟の空き教室等)が準備されています。
オフィスアワー
畑中寛:地域国際学習センター305(事前にメールで連絡)
メールアドレス
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URL
「初級地域公共政策士」資格取得科目履修制度(学生向け)
https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=3054
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