タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
法学279       50   抽選対象   対面授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等 主要授業科目
2017 後学期 その他 法文学部総合社会システム学科    
講義コード 科目名[英文名] 単位数
205343002 法学特殊講義ⅩⅨ   2  
担当教員[ローマ字表記]
未定(法文), 戸谷 義治  
主授業科目は、令和7年度からの表示項目です。
授業の形態
 
 
アクティブラーニング
 
 
授業内容と方法
法哲学講義。
方法は講義形式。
講義テーマは、「マックス・ヴェーバーの法・政治思想と『儒教と道教』--またはヴェーバーと魯迅--」。
マックス・ヴェーバーの近代化の思想--特に法と政治の根底におかれている自立的人格思想--をめぐる基本問題を、
①カール・シュミットの法思想との比較に即して議論する。
②その中で、その基本問題が、政治的に受動的な態度を脱し得ない民衆の政治的主体化にあることを確認する。
③マックス・ヴェーバーのこのような観点は、まずはドイツの民衆の受動性に対する批判に向けられているが、ヴェーバーにおいては、それが、更に、アジア--とりわけ中国--の停滞(20世紀初頭までの)との関連で、深められていることを確認する。
④そのような観点から 、ヴェーバーの著作『儒教と道教』を読み解く基本的視点を確認する。
⑤この『儒教と道教』に現れているヴェーバーの儒教批判は、中国の文豪・魯迅の儒教批判/中国民衆批判の問題(魯迅の『狂人日記』、『阿Q正伝』を想起せよ)と通じ合うものがあることを確認する。
⑥以上の中で、アジアにおける人権意識の確立をめぐる基本的問題が、民衆の社会的・政治的意識の受動性の克服にあるこ17/12/18とを確認する。この問題は、現代の中国批判を含めた、アジア論に繋がっていくものである。
⑦講義はおよそ以上のような内容をもつものであるが、受講者の理解度と関心に従って、その具体的内容を取捨選択していく。受講者の長期的な思索の手掛かりを与えることが最大の目標である。活発な質問 や議論を伴った積極的受講態度を期待している。
 
URGCC学習教育目標
 
 
達成目標
講義内容の基本的理解の獲得を目標とする。
 
評価基準と評価方法
評価方法は試験による。講義内容の基本的理解を基準とする。
 
履修条件
特になし。
 
授業計画
1.はじめに 講義の全体的な狙いについて
2~3.上述①について
4~5.上述②について
6~7.上述③について
8~9.上述④について
10~11.上述⑤について
12~13.上述⑤の特に魯迅の作品とその思想について
14~15.上述⑥について
 
事前学習
授業の予習
 
事後学習
授業の復習
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
 
 
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ISBN
4423492075
備考
名著翻訳叢書
著者名
M.ウェーバー著 ; 木全徳雄訳
出版社
創文社
出版年
1971
NCID
参考書 書名 ISBN
4624300130
備考
著者名
C. シュミット著 ; 田中浩, 原田武雄訳
出版社
未來社
出版年
1971
NCID
参考書 書名 ISBN
400320252X
備考
岩波文庫, 赤(32)-025-2,32-025-2
『吶喊』の原序および特に『狂人日記』『阿Q正伝』
著者名
魯迅作 ; 竹内好訳
出版社
岩波書店
出版年
1981
NCID
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
受入教員による追加情報:
この講義の担当者はシラバスでは「未定(法文), 戸谷 義治 」と表示されていますが、戸谷は受入事務のみを担当し、講義は今井弘道・北海道大学名誉教授が担当します。
履修登録の手続きについては下記・琉球大学法文学部法学専攻WEBページを参照して下さい。
また、この講義は平成30年2月15日から21日に開講されます。そのため、本年度末を以て卒業予定の学生については受講登録ができません(聴講は自由です)。
参考文献のうち魯迅の著作については著作権保護期間が終了しているため、インターネット上で閲覧することが可能です(ただし翻訳者は上記参考図書欄掲載のものとは異なります)。

「吶喊」原序
http://www.aozora.gr.jp/cards/001124/card42933.html

狂人日記
http://www.aozora.gr.jp/cards/001124/card42936.html

阿Q正伝
http://www.aozora.gr.jp/cards/001124/card42934.html

 
オフィスアワー
オフィスアワーは特にもうけない。講義中、またその前後に自由に質問してくれて結構である。
 
メールアドレス
この項目は教務情報システムにログイン後、表示されます。
 
URL
法学専攻WEBページ(受講登録については下記ページを参照のこと)
http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~hougaku/
 

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