授業の形態
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アクティブラーニング
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授業内容と方法
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法哲学講義。 方法は講義形式。 講義テーマは、「マックス・ヴェーバーの法・政治思想と『儒教と道教』--またはヴェーバーと魯迅--」。 マックス・ヴェーバーの近代化の思想--特に法と政治の根底におかれている自立的人格思想--をめぐる基本問題を、 ①カール・シュミットの法思想との比較に即して議論する。 ②その中で、その基本問題が、政治的に受動的な態度を脱し得ない民衆の政治的主体化にあることを確認する。 ③マックス・ヴェーバーのこのような観点は、まずはドイツの民衆の受動性に対する批判に向けられているが、ヴェーバーにおいては、それが、更に、アジア--とりわけ中国--の停滞(20世紀初頭までの)との関連で、深められていることを確認する。 ④そのような観点から 、ヴェーバーの著作『儒教と道教』を読み解く基本的視点を確認する。 ⑤この『儒教と道教』に現れているヴェーバーの儒教批判は、中国の文豪・魯迅の儒教批判/中国民衆批判の問題(魯迅の『狂人日記』、『阿Q正伝』を想起せよ)と通じ合うものがあることを確認する。 ⑥以上の中で、アジアにおける人権意識の確立をめぐる基本的問題が、民衆の社会的・政治的意識の受動性の克服にあるこ17/12/18とを確認する。この問題は、現代の中国批判を含めた、アジア論に繋がっていくものである。 ⑦講義はおよそ以上のような内容をもつものであるが、受講者の理解度と関心に従って、その具体的内容を取捨選択していく。受講者の長期的な思索の手掛かりを与えることが最大の目標である。活発な質問 や議論を伴った積極的受講態度を期待している。
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URGCC学習教育目標
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達成目標
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講義内容の基本的理解の獲得を目標とする。
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評価基準と評価方法
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評価方法は試験による。講義内容の基本的理解を基準とする。
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履修条件
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特になし。
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授業計画
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1.はじめに 講義の全体的な狙いについて 2~3.上述①について 4~5.上述②について 6~7.上述③について 8~9.上述④について 10~11.上述⑤について 12~13.上述⑤の特に魯迅の作品とその思想について 14~15.上述⑥について
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事前学習
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授業の予習
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事後学習
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授業の復習
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教科書にかかわる情報
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教科書全体備考
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参考書にかかわる情報
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4423492075
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名著翻訳叢書
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M.ウェーバー著 ; 木全徳雄訳
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創文社
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1971
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4624300130
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C. シュミット著 ; 田中浩, 原田武雄訳
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未來社
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1971
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400320252X
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岩波文庫, 赤(32)-025-2,32-025-2 『吶喊』の原序および特に『狂人日記』『阿Q正伝』
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魯迅作 ; 竹内好訳
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岩波書店
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1981
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参考書全体備考
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使用言語
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日本語
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メッセージ
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受入教員による追加情報: この講義の担当者はシラバスでは「未定(法文), 戸谷 義治 」と表示されていますが、戸谷は受入事務のみを担当し、講義は今井弘道・北海道大学名誉教授が担当します。 履修登録の手続きについては下記・琉球大学法文学部法学専攻WEBページを参照して下さい。 また、この講義は平成30年2月15日から21日に開講されます。そのため、本年度末を以て卒業予定の学生については受講登録ができません(聴講は自由です)。 参考文献のうち魯迅の著作については著作権保護期間が終了しているため、インターネット上で閲覧することが可能です(ただし翻訳者は上記参考図書欄掲載のものとは異なります)。
「吶喊」原序 http://www.aozora.gr.jp/cards/001124/card42933.html
狂人日記 http://www.aozora.gr.jp/cards/001124/card42936.html
阿Q正伝 http://www.aozora.gr.jp/cards/001124/card42934.html
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オフィスアワー
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オフィスアワーは特にもうけない。講義中、またその前後に自由に質問してくれて結構である。
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メールアドレス
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この項目は教務情報システムにログイン後、表示されます。
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URL
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法学専攻WEBページ(受講登録については下記ページを参照のこと) http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~hougaku/
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