タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
音335   [月4]音201   20   調整期間登録   対面授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2019 前学期 月4 教育学部  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
305561001 音楽史各論   2  
担当教員[ローマ字表記]
岡田 恵美  
授業の形態
講義、演習又は実験
 
アクティブラーニング
学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
 明治政府の近代化政策に基づく音楽教育改革以降、日本の音楽教育は西洋音楽(作品、音楽理論、音楽史)や洋楽器に偏向した内容であった。しかしながら、平成に入り、学習指導要領の改訂が重ねられ、教育現場では和楽器の導入や日本の伝統芸能の鑑賞が教材として多く取り込まれている。
 こうした日本の伝統音楽に対する需要が教育現場では高まっている反面、馴染みが薄いなどの理由から苦手意識をもつ学生も多い。そこで本授業では、映像や音源資料、また邦楽器の実践を多く取り入れながら、日本や郷土(沖縄)の伝統音楽の歴史を種目に分けて概説する。授業の中では時代的な特徴や音楽理論、楽器、演奏法、記譜法、舞台演出などについて、代表的な作品を通して紹介する。
 
URGCC学習教育目標
自律性、地域・国際性、問題解決力、専門性
 
達成目標
(1)我が国や郷土の伝統音楽の歴史や種目、楽器に関する知識を深め、様々な時代の音楽作品を音としてだけではなく、時代背景や当時の美意識・音楽観といった音楽文化として理解し、味わうことができる。[専門性][地域・国際性]
(2)我が国や郷土の伝統芸能や伝統音楽の歴史を学ぶ中で、その独自の発展を遂げた部分、或いは他の東アジアの伝統音楽との関連性を考えることで、比較音楽学的かつグローバルな視点から音楽史を理解することができる。[専門性][地域・国際性]
(3)日本音楽史・琉球音楽史を、日本史・琉球史や美術史、民俗学、地理学といった隣接分野と絡めて、学際的な視野から問題意識をもつことができる。[専門性][自律性]
(4)小学校や中学校の教育現場で、日本や郷土の伝統音楽を題材とした授業をいかにデザインし展開していくか、その具体的なイメージや計画を練ることができる。[専門性][自律性][問題解決能力]

本科目は、URGCC学習教育目標の[専門性][自律性][地域・国際性][問題解決能力]、および学校教育学士プログラムの[(3)教科内容についての理解][(5)幅広い教養][(6)教育実践力]に関連した授業である。
 
評価基準と評価方法
・達成目標(1)〜(4)を評価基準とし,授業の中での「問い」に対するコメント内容を25%、受講期間中の課題レポートを75%として評価する。(試験は実施しない)
 80-100点(A):達成目標に特に優れた成績で到達している。
 70-79点 (B):達成目標に達している。
 60-69点 (C):達成目標に概ね達している。
 50-59点 (D):達成目標に最低限達している。
 49点以下(不可):達成目標に達していない。
 
履修条件
・音楽教育専修(小)(中)の必修科目
・隔年開講のため、音楽教育専修の2・3年次学生は必ず履修すること
 
授業計画
第1回 初回ガイダンス・日本の伝統音楽を概観する
第2回 雅楽(1)雅楽の歴史・種目・楽器
第3回 雅楽(2)雅楽の音組織・リズム・形式、平調《越天楽》の分析
第4回 能楽(1)能楽の歴史・流派・種類
第5回 能楽(2)能楽の音組織・リズム・楽器、《羽衣》の分析
第6回 組踊:歴史・主要作品・《銘苅子》の分析
第7回 箏曲:歴史・曲種・調絃法、《六段の調べ》の分析
第8回 琵琶楽・尺八楽:歴史、《巣籠鈴慕》の分析
第9回 三味線音楽(1)三味線音楽の歴史・種目、三味線の種類と奏法
第10回 三味線音楽(2)人形浄瑠璃(文楽)の歴史・伴奏音楽、《新版歌祭文》の分析
第11回 三味線音楽(3)歌舞伎の歴史・演目の分類
第12回 三味線音楽(4)歌舞伎音楽の特徴
第13回 三味線音楽(5)《勧進帳》の分析
第14回 民謡・民俗芸能の音楽:定義と種類、音楽的特徴
第15回 沖縄の民謡と民俗芸能:琉球芸能の歴史と特徴、八重山諸島・沖縄本島の民謡
 
事前学習
前授業回までの復習を行い、授業で扱われた芸能について、参照文献や参照ウェブサイトを用いて積極的に調べる。
 
事後学習
授業内容を復習し、課題レポートの構想やそのための資料収集を行う。
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
・授業で使用するワークブックは初回授業時に配布する。
・毎授業回に必要な資料は、各授業時に配布する。(必要に応じてWEBCLASSでも配信する) 
 
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ISBN
4422932756
備考
オンデマンド版(その他、Kindle版も有)
著者名
吉川英史
出版社
創元社
出版年
2004
NCID
参考書 書名 ISBN
4490206321
備考
著者名
田中健次
出版社
東京堂出版
出版年
2008
NCID
 
参考書全体備考
その他は、初回授業時に紹介する。
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
 
 
オフィスアワー
水曜日3限(音楽棟2F 204研究室)
 
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