タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
英教473   [月5]共3-305   10   抽選対象   対面授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2019 前学期 月5 教育学部  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
305652001 英語圏の言語政策   2  
担当教員[ローマ字表記]
石原 昌英  
授業の形態
講義
 
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
1.英語圏諸国(米国・カナダ・オーストラリア)における多言語状況と言語教育政策(とその社会的影響について解説する。具体的には、
・英語圏諸国(米国・カナダ・オーストラリア)には数多くの移民及びその子孫の中には、英語以外の言語を母語とし、多言語社会が形成されている。英語を母語とするマジョリティそのような状況をどのように捉えて、どのようなことをしてきたのかを概説する。
・英語圏諸国(米国・カナダ・オーストラリア)の衰退と復興について概説する。
・アフリカ系アメリカ人の英語(エボニックス)を巡る論争について概説する。
2.授業はグループ討論及び全体討論(教員と学生)を中心に行う。
 
URGCC学習教育目標
地域・国際性、問題解決力、専門性
 
達成目標
本講義では下記の事項を達成目標とします。

(1)英語圏諸国(米国・カナダ・オーストラリア)における言語教育政策・言語差別に関する基本的な概念を理解する。【専門性】【地域国際性】
(2)英語圏諸国(米国・カナダ・オーストラリア)の言語マイノリティ(移民及びその子孫・先住民族)の人びとにとって、英語とは異なる自分の母語の維持がどのような意味があるのかを理解する。【専門性】【地域国際性】
(3)概念や実例について、理論的・論理的な分析・考察ができる。【専門性】【問題解決力】
 
評価基準と評価方法


(1)毎回の授業についてまとめた小レポート(A4用紙1ページ程度)(40%):達成目標(1)(2)の評価
(2)学期末レポート(授業で取り扱ったテーマと関連したテーマを選んで、A4用紙5〜7ページにまとめる)(40%):達成目標(1)(2)(3)の評価
(3)クラスへの貢献(グループ討論及び全体討論で積極的に発言している者を評価する)(20%):達成目標(1)(2)(3)の評価
 
履修条件
特に無なし
 
授業計画
1. 【4/8】 オリエンテーション、主要概念(キーワード)の紹介
2. 【4/15】 多言語社会アメリカの状況(ビデオ視聴)
3. 【4/22】 「言語権の現在 言語抹殺に抗して」(トーヴェ・スクトナブ=カンガス、2000)
4. 【5/6】 「連邦政府のバイリンガル教育政策(1)--バイリンガル教育法の成立--」「連邦政府のバ
イリンガル教育政策(2)--ラオ対ニコラス訴訟事件」(末藤美津子、2002)
5. 【5/13】 「カリフォルニア州における二言語教育政策とラティーノ」(賀川真理、2011)
6. 【5/20】 「カリフォルニア州住民提案227可決の教育プログラムへの影響」(小林宏美、2008)
7. 【5/27】 “The Promise of Two Language Education” (Ilana M. Umansky, Rachel A. Valentino and Sean F Reardon (2016) , “The Rich Promise of Two-Way Immersion” (Kathryn J. Lindholm-Leary)
8. 【6/3】 “Proposition 58: English Proficiency. Multilingual Education. ‘California Education for a Global Economy Initiative’” (Jamie Tayler and Lilliana Udang)
9. 【6/10】 “Using the Vernacular to Teach the Standard” (John R. Rickford, 2005)
10. 【6/17】 『消滅の危機にあるハワイ語の復権をめざして 先住民族による言語と文化の再活性化運動』(1〜3章)(松原好次、2010)
11. 【6/24】 “Navy Blues: US Naval Rule on Guam And The Rough Road to Assimilation, 1898-1941”(Anne Perez Hattori, 2014)
12. 【7/1】 「グローバル化と多言語使用国家:カナダの場合」(サティア・ブリンク、ダレン・キング、マシュー・オーデ、ジャスティン・バヤード:2015)
13. 【7/8】 「人的資源としての言語 継承言語強化の根拠と研究」(ジム・カミンズ、マルセル・ダネシ:2005)
14. 【7/22】「オーストラリアにおける二つの国家言語政策」(青木麻衣子、2008)
15. 【7/29】「先住民言語をめぐる状況」(松田陽子、2009)
16. 【8/5】 レポート提出
 
事前学習
毎回に授業は討論形式のため、事前に指定された文献(一部は英語)を読むことが必 須です。担当教員から質問をするので、その答えを考えながら読むこと。
 
事後学習
毎回の授業について小レポート(A41枚:1600字以内)を作成する。なおこの小レポートは評価の対象となるので毎回欠かさず提出すること。
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
日本語・英語の文献をWEBクラスで配布します。
 
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ISBN
9784887134799
備考
著者名
末藤美津子著
出版社
東信堂
出版年
2002
NCID
参考書 書名 ISBN
9784766414509
備考
叢書21COE-CCC多文化世界における市民意識の動態 / 慶應義塾大学21世紀COEプログラム多文化市民意識研究センター [編], 28
著者名
小林宏美著
出版社
慶應義塾大学出版会
出版年
2008
NCID
参考書 書名 ISBN
9784771022751
備考
阪南大学叢書, 91
著者名
賀川真理著
出版社
晃洋書房
出版年
2011
NCID
参考書 書名 ISBN
9784750320984
備考
著者名
ジム・カミンズ, マルセル・ダネシ著 ; 中島和子, 高垣俊之訳
出版社
明石書店
出版年
2005
NCID
参考書 書名 ISBN
9784750342603
備考
著者名
OECD教育研究革新センター編著 ; 徳永優子 [ほか] 訳
出版社
明石書店
出版年
2015
NCID
参考書 書名 ISBN
9784894764217
備考
著者名
松田陽子著
出版社
ひつじ書房
出版年
2009
NCID
参考書 書名 ISBN
9784887138803
備考
著者名
青木麻衣子著
出版社
東信堂
出版年
2008
NCID
参考書 書名 ISBN
9781623964542
備考
著者名
Grace P. McField (ed.)
出版社
Information Age Publishing
出版年
2014
NCID
参考書 書名 ISBN
9781853597961
備考
New perspectives on language and education
著者名
edited by J. David Ramirez ... [et al.]
出版社
Multilingual Matters
出版年
2005
NCID
参考書 書名 ISBN
9784750331515
備考
著者名
松原好次編著
出版社
明石書店
出版年
2010
NCID
参考書 書名 ISBN
9784894341913
備考
著者名
三浦信孝, 糟谷啓介編
出版社
藤原書店
出版年
2000
NCID
参考書 書名 ISBN
9780195152890
備考
著者名
John Baugh
出版社
Oxford University Press
出版年
2002
NCID
参考書 書名 ISBN
9780807031452
備考
著者名
edited by Theresa Perry and Lisa Delpit
出版社
Beacon Press
出版年
1998
NCID
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
この授業では、日本語の文献と英語の文献も読みます(比較的長い文献もあります)。できるだけ余裕をもってWEBクラスを通して配布しますので、読んでから授業にのぞんでください。
 
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金・2・研究室(共3−314)
 
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