科目番号
教室
登録人数
履修登録方法
対面/遠隔
ESAI11010
[月4]工1-321 [月5]工1-321
抽選対象
対面授業
開講年度
期間
曜日時限
開講学部等
主要授業科目
2026
第1クォーター
月4〜5
理工学研究科工学専攻
○
講義コード
科目名[英文名]
単位数
R10229001
アントレプレナーシップ演習
2
担当教員[ローマ字表記]
健山 智子 [TATEYAMA Tomoko], 齋藤 将人, 瀬名波 出, 瀬名波 出
主授業科目は、令和7年度からの表示項目です。
授業の形態
講義、演習又は実験、実習、実務経験講師
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ、学生が文献や資料を調べる
授業内容と方法
【授業内容】
本演習の中核は課題探究である。課題探究は、起業や研究に限定された特別な活動ではなく、身近な疑問や気づきを出発点に、社会と向き合うすべての人に必要なリテラシーである。特に工学系大学院生は、高度な技術的知識を持ちながらも「何を作るべきか」「誰の何を解決するか」という問いの立て方、および課題から解決策への計画的・戦略的な思考プロセスが十分に育まれていないケースが多い。本演習はこの弱点を正面から克服することを目的とし、沖縄・島嶼地域を素材として工学系大学院生が課題探究を体得する場として設計される。
課題探究は次の3層として構造化される。
【発見】身近な問いを見つける
日常の観察・生活経験・専門的な眼から「あれ、なぜだろう」という疑問を取り出す。「まだ問われていなかった問い」だけでなく、「問題としては知っているが、なぜそうなのかを誰も問うていない問い」も発見の対象である。課題探究は、まず身近な場所から始まる。
【深化】問いを問い直す
「すでに知っている問題」に対し、観察・一次情報(ヒアリング・フィールドワーク)・二次情報(行政資料・統計)・法規制・ステークホルダー分析を通じて、その本質・構造・根拠を問い直す。課題の「表層」から「構造」へ掘り下げることが深化の本質であり、この過程は研究における問題設定(リサーチクエスチョンの精緻化)と本質的に同じプロセスである。
【展開】社会システムへの接続を構想する
深化した問いが、社会制度・技術システム・行政計画・地域コミュニティにどう接続されうるかを構想する。解決策を「決める」のではなく、「深まった問いが社会のどこに繋がるか」を探ることが展開の目的である。この視点は、将来の研究成果の社会実装においても、地域の社会課題に向き合う際にも共通して機能する。
本演習は、ビジネスプランや起業手法の習得を直接の目的とせず、複雑な社会状況の中で「何が本当の問いなのか」を問い続けるアントレプレナーシップ・コンピテンシー(EntreComp 日本版 ver.1)の10項目を、課題探究の3層を通じて体系的に習得する。
本演習は、機械工学・建築・土木・社会基盤・電気電子・知能情報の大学院生が混成チームを編成し、各自の専門的な眼を持ち寄って課題探究を行う場である。異なる専門性が交差する地点にこそ、単一分野では見えない課題の構造が現れる。
授業の全体設計はICEモデル(I:Identify 個人探究、C:Connect 協同・共創、E:Expand 拡張・発信)に基づく。15回の授業全体がマクロの ICE サイクルを構成するとともに、各回の授業内においてもミクロの ICE(個人思考→チーム協働→全体共有)が繰り返される。また、二重ループ構造を採用し、第2回に「道具なし」で漠然と課題を出した後、第3〜7回で課題探究の道具(コンピテンシー・調査法・ヒアリング・法規・ステークホルダー分析)を習得し、第8回以降に同じ課題へ道具を持って戻る設計とする。同じ課題が「道具を持つ前後でどう違って見えるか」を体感することが、コンピテンシー習得の鍵となる。
【授業方法】
本授業は対面で実施する。各回は講義(座学)とグループ演習の組み合わせで構成する(ICEのC・Eフェーズ)。第9回はフィールドワークを含む授業外学習を実施する。課題探究の進捗は毎回のリフレクションシートに記録し、WebClass を通じて提出する。第8回に中間発表(学生間相互評価を含む)、第14〜15回にアイデアソン形式の最終発表を行う。
本演習では、課題探究の全体を通じてMVV(Mission・Vision・Values)とMVP(Minimum Viable Product)の2つの概念を戦略的な軸として活用する。MVVはチームが「なぜこの課題に向き合うか(Mission)」「どんな島嶼の未来を描くか(Vision)」「どんな価値観で探究するか(Values)」を言語化するもので、第2回に初期設定し第11回に深化後の問いと照らして問い直す。MVPはアイデアの核心的な仮説を最小限で検証できる形を問うもので、第13回のアイデア収束時に導入し、後続のシステムエンジニアリング演習(第2クォーター)でのプロトタイプ開発へと橋渡しする。
本演習では、中間発表・アイデアソンにおける相互レビューを重要な学習活動として位置づける。レビューとは単なる批判ではない。他者の課題探究プロセスを深く理解したうえで「この取り組みの何が本質的に良いか」を言語化する能力は、課題探究リテラシーの重要な一要素である。批判することは容易だが、良い点を具体的に見出しその理由を説明することは、対象を深く理解することを必要とし、自分自身の課題探究眼を鍛える。本演習では「良い点(Strengths)・改良すべき点(Growth)・問いの提示(Questions)」の3要素からなる構造化されたレビュー手法(SQGフォーマット)を用い、フラットで建設的な相互評価の実践を積み重ねる。なお、相互評価シートは教員が Google Form 等を用いて事前に準備し、中間発表・アイデアソン当日にその場で記入・提出する形式とする。
URGCC学習教育目標
自律性、社会性、地域・国際性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、専門性
達成目標
本演習終了時に、学生は以下を到達実現することを目標とする。達成目標は課題探究の3層(発見・深化・展開)に対応して設定される。
〈発見〉身近な問いを見つける
①【課題の発見と問いの言語化】沖縄・島嶼地域の日常的・身近な事象から「まだ問われていなかった問い」または「知られているが深く問われていなかった問い」を取り出し、「問いの文(HMW文)」として根拠とともに表現できる。
〈深化〉問いを問い直す
②【一次情報に基づく課題の再定義】科学的インタビュー技法(行動ベースの問いの構造化)を実践し、当事者の声・現場の観察に基づいて、思い込みによる課題設定を問い直し、課題の構造を深化させることができる。
③【制約条件の同定と深化への活用】課題探究における制約条件(法規・規制・技術・社会)を調査・分類し、それらが課題探求・調査・解決.実践の深化にどう影響するか、また「活用できる制約」としてどう読み替えられるかを説明できる。
④【異分野協働による課題の深化】自身の工学的専門性が課題探究のどの局面で機能するかを示しながら、異なる専門性を持つチームと協働し、単一専門では見えない課題の構造を引き出すことができる。
〈展開〉社会システムへの接続を構想する
⑤【課題探究の成果の発信と応答】課題探究の3層(発見・深化・展開)の成果をアイデアソン形式で発表し、審査員・他チームからの問いに対して根拠をもって応答するとともに、深まった問いが社会システム・技術・制度のどこに接続されうるかを示すことができる。
⑥【建設的レビューの実践】他チームの課題探究の発表に対し、SQGフォーマット(良い点とその理由・改良すべき点を提案として・発表を聴いて生まれた問い)を用いて、根拠のある建設的な評価を記述できる。とりわけ「良い点とその理由」を具体的に言語化することで、他者の課題探究プロセスを深く読む力(課題探究リテラシー)を示すことができる。
評価基準と評価方法
評価の基本方針:成果物の完成度や「正しい答え」ではなく、課題探究のプロセスの深さと変化を評価する。「出席」そのものは評価の対象としない。提出物・発表の内容品質により評価する。
評価区分と配分
評価区分 配分 評価内容と基準
①リフレクションシート(全14回分) 30% 毎回授業後に WebClass へ提出(200字以内)。「今回の問いの変化・気づき・次の行動」の記述を評価する。評価観点:課題探究の変化が具体的に記述されているか/根拠(調査・対話・観察)が示されているか/問いの解像度が回を追って上がっているか
②中間発表・ポスターセッション(第8回) 25% ポスター式同時展示(全チーム同時,30〜40分)。巡回する他チーム・教員と対話しながら発表する。教員評価(15%)+学生間相互評価シートの記述品質(10%)。相互評価はSQGフォーマット(①良い点とその理由、②改良すべき点を提案として、③発表を聴いて生まれた問い)を Google Form で巡回中に記入・提出。「批判のみ」や「根拠のない賞賛」は評価対象としない。評価観点:問いの深化が示されているか/一次情報・倫理的配慮の実践の痕跡/フィールドワーク計画の具体性
③アイデアソン(第14回) 30% ライトニングトーク(3分)+ポスターセッション(巡回形式)。教員評価(20%)+学生間SQG相互評価の記述品質(10%)。外部ゲスト招待の有無は運営状況に応じてオープン。評価観点:問いの鮮明さ(課題探究の深さを反映しているか)/制約条件の戦略的活用/異分野協働の痕跡/MVP構想とSE演習への接続可能性
④自己評価レポート(第15回提出) 15% コンピテンシー10項目について「第2回時点→第15回時点」の変化を記述(200字以内)。特に「課題探究を通じて最も変化した自分の問いや視点」を具体的な事例とともに記述する
合計:100%
補足
・SQGフォーマット(相互評価シート):相互評価シートは以下の3要素で記述する。
- ①良い点(Strengths)とその理由
- ②改良すべき点(Growth)の提案
- ③発表を聴いて自分に生まれた問い(Questions)
- ①では「なぜそれが良いか」の理由が必須であり、理由なき賞賛は対象としない。
- ②では「○○が不十分」という批判ではなく「○○をさらに深めると△△になる可能性がある」という提案形式を求める。
この3要素を根拠をもって記述できているかが評価対象となる。
・相互評価シートは教員が Google Form 等を用いて事前に作成し、中間発表・アイデアソン当日に配布・記入・提出する
・中間発表・アイデアソンへの参加は評価の前提条件であるが、参加そのものを点数化するものではない
履修条件
・フィールドワーク(第9回)において授業時間外の調査活動(ヒアリング・現地観察等)への参加が求められる。
・本講義を履修する際、授業関連業務に必要な範囲で履修者の個人情報を関係者に共有することがある。
(ただし、個人の成績・主情報を特定するような情報共有はしない。あくまで講義範囲内の情報共有(プログラム名、枠グループ所属班)にとどめる)
授業計画
▶ ▶ ICEマクロ構造:I(Identify:個人探究)= 第1〜7回 / C(Connect:協同・共創)= 第8〜11回 / E(Expand:拡張・発信)= 第12〜15回
▶ 課題探究3層との対応:【発見】第1〜2回 / 【深化】第3〜11回 / 【展開】第12〜15回
▶ 課題探究の連続性:第2回から第15回を通じて「課題探究」は終わらない。発見→深化→展開のサイクルが繰り返され、問いの解像度は15回を通じて上がり続ける。
第1回 ガイダンス・「専門性の地図」をつくる:
自己紹介と専門性の可視化。
「自分の専門が見える沖縄の課題」を1つ挙げ、異分野混成チームを編成する
第2回 島嶼課題を「漠然と」出す + チームMVVの素描:道具なしで身近な疑問・気になる現象をブレーンストーミング。
後半:チームのMission(なぜこの課題に向き合うか)・Vision(どんな島嶼の未来を描くか)・Values(どんな価値観で探究するか)を初期設定し、チームの向かう方向の軸を定める
第3回 アントレプレナーシップ・コンピテンシーと課題探究:
EntreComp 日本版10項目と発見・深化・展開3層の接続。
自分の課題を10項目の地図の上に置く
第4回 課題探究のための調査手法:
一次情報(観察・ヒアリング)と二次情報(行政資料・統計・行政計画)の役割の違い。
「新・沖縄21世紀ビジョン」等の読み方。「知っている問題」の周辺を調べる
第5回 ヒアリング技法 + インタビュアの倫理的責任:
ヒアリングとは「情報を取る行為」ではなく「信頼のうえに成立する対話」である。
前半:「The Mom Test」型インタビューの構造化とロールプレイ(誘導しない問いの練習)。
後半:インタビュアとしての倫理的責任
①インタビュア側の責任(なぜ聞くか・何に使うか・何を返すか)
②インフォームドコンセント・個人情報保護
③録音・録画・データ管理の実務
④被インタビュア側への配慮
これらを踏まえたフィールドワーク用インタビューガイドを作成する
第6回 法規・規制・レギュレーション + フィールドワーク計画の立案(実務家教員担当):
前半:法規は「守るもの」ではなく「課題の深化を促す文脈」
—— 航空法・建築基準法・電気通信事業法・個人情報保護法・沖縄振興特別措置法等(法はあくまで例であり、講義テーマにより検討・変更あり)を具体的な課題と照らして読む。
後半:第5回の倫理的配慮と第6回の法規を踏まえ、チームのフィールドワーク計画を立案する——対象者の選定・アポイントメントの方法・インタビューガイドの最終確認・倫理チェックリストの記入。
次回(第7回)のステークホルダー分析への接続を意識する
第7回 ステークホルダー分析と相互レビュー手法の学習:
パワー/インタレストマップ・エコシステムマップ。
加えて、中間発表に向けて SQG レビューフォーマット(①良い点とその理由、②改良すべき点を提案として、③発表を聴いて生まれた問い)を学ぶ。
「批判よりも良い点を見出す方が難しい」ことを演習で体感する。
「道具の棚卸し」:次回から道具を持って課題へ戻ることを確認する
第8回 道具を持って、同じ課題へ戻る——ポスター式中間発表:
「第2回(道具なし)→現在(道具あり)で、問いはどう深まったか」をポスターにまとめ、全チーム同時展示で発表する(6名×10チーム規模を想定)。
発表形式:各チームがポスターの前に立ち、巡回する他チーム・教員と対話する(30〜40分)。
相互評価はSQGフォーマット(Google Form)で巡回中に随時記入・提出。
ポスター必須要素:
- ①課題・核心問い(発見の変化)
- ②ヒアリング・調査の一次情報
- ③制約条件の初期整理
- ④フィールドワーク計画(第9回に向けて)
第9回 フィールドワーク—現場で問いを深める:
授業時間内に対象地・施設・コミュニティへ赴き、当事者ヒアリング・現場観察を実施する(授業時間はフィールドワーク実施・移動・記録整理に充てる)。授業後の事後学習として、「見たこと(事実)」「感じたこと(解釈)」「新たな問い(気づき)」の3層での記録整理と課題構造図の素案作成を行う(第10回持参)
第10回 一次情報の統合と「問いの文」の明示化:
ヒアリング・観察データを付箋に書き出してグループ化し、課題の構造を可視化する(アフィニティマッピング、いわゆるKJ法)。次に課題の構造図を作成し、「問いの文(HMW文:How Might We...?「どのようにすれば、私たちは〜できるか?」)」へ変換する。
- HMWの3要素:How=解決への意志・Might=複数の可能性を残す・We=チームで向き合う。「表層の問い(現象の観察)」から「構造的な問い(なぜそうなっているか)」への転換が目標
第11回 制約条件の地図 + MVVの問い直し:
島嶼地域をテーマに「解決を阻む制約」「活用できる制約」「変革の余地がある制約」を分類する。課題が深まった今、第2回に素描したMVVを問い直す——「深化後の問いは、チームのMissionと整合しているか」を確認し、展開フェーズへの戦略的方向性を固める
第12回 「6W2H」で問いをアイデアへ展開する(発散):
深化した問いを「社会システムのどこへ接続するか」の視点で、6W2H(Who・Whom・What・When・Where・Why/How・How much)の各軸からアイデアを発散させる。「Whom(誰のために)」はd.schoolのEmpathizeと直結し、「How much(どのくらい)」は島嶼地域の資源・制約分析と接続する。各アイデアに「どの専門性が貢献するか」「どのWまたはHを起点にしているか」のラベルを付与する
第13回 6W2Hで収束 + MVP(最小実行可能プロダクト)の構想:
アイデアを「問いへの応答力(Why)× 対象者の鮮明さ(Whom)× 規模・実現可能性(How much)× 異分野貢献度」で絞り込む。絞り込んだアイデアにMVP(Minimum Viable Product)の概念を適用:「このアイデアの核心的な仮説を最小限で試せる形は何か」を問い、SE演習で検証すべきプロトタイプの輪郭を定める
第14回 アイデアソン:ライトニングトーク+ポスターセッション
- 前半・ライトニングトーク(1グループ3分×10グループ=30分)——全グループが全体に向けて「核心問い」を宣言する。
- 後半・ポスターセッション(40分)——全グループ同時展示・巡回形式。
- SQGフォーマット(Google Form)で相互評価を記入・提出。
- 総評(10分)。
- 外部ゲストの招待は運営状況に応じてオープンとする。
発表必須要素(ポスターに含めること):
①MVVに基づく核心問い
②深化のプロセス(一次情報・制約の地図)
③6W2Hを踏まえた展開の方向性
④異分野協働の成果
⑤MVP構想とSE演習への接続
第15回 行動変容の言語化と課題探究の振り返り:
自己評価レポート作成:
コンピテンシー10項目について「第2回時点→第15回時点」の変化と「術(問いを立てること)としての技術」を自分がどう体得したかを記述する。
全体共有:各チームから「この演習で最も問いが変わった瞬間」の評価と解釈
SE演習へのバトンパス→アイデアソン成果物(核心問い・制約地図・MVP構想)を正式に引き継ぎ文書として提出する
事前学習
各回の授業前に、前回のリフレクションシートを見直し、次回テーマに関連する情報(行政資料・ニュース・行政計画等)を30分程度調査すること。特に次の回は追加的な事前準備が必要である。
・第5回前:ヒアリング対象候補者(行政・住民・企業・NPO等)を1〜2名想定し、連絡先を調べておくこと
・第8回前:中間ポスターを作成してくること(マルチメディアについては別途講義中に指示する)。必須要素:①第2回時の課題vs現在の問いの変化、②ヒアリング・調査の一次情報、③制約条件の初期整理、④第9回フィールドワーク計画。第2回時点に「語れなかったこと」を対比形式で明示すること
・第9回前:ヒアリング対象者へのアポイント取得、インタビューガイドの最終確認、録音許可の確認を行うこと(目安:2時間)。フィールドワークは授業時間内に実施するが、移動・準備は事前に整えておくこと
・第14回前:ライトニングトーク用スライド(1〜2枚)とポスター発表(マルチメディアは別途,講義中に指示)を完成させてくること。ライトニングトークは「核心問いの宣言」のみに絞る(3分厳守)
事後学習
各回の授業後に、リフレクションシートを WebClass へ提出すること(100字以内、目安:10分)。記述内容:「今回の問いの変化・気づき・次の行動」を具体的に記述する(出席の確認ではなく、内容の品質で評価される)。
特に次の回は追加的な事後学習が求められる。
・第9回後(必須・重要):授業内で開始したフィールドワーク記録(観察・ヒアリング)を「事実/解釈/新たな問い」の3層に整理し、課題構造図の素案を完成させること(目安:2〜3時間)。第10回で使用するため必ず提出する
・第11回後:課題定義シートを完成させること(核心問い・課題構造・制約の地図・ステークホルダーマップ)
・第13回後:アイデアソン発表資料を作成すること
教科書にかかわる情報
教科書全体備考
特になし。授業で配布する資料・ワークシートを教材として使用する。
参考書にかかわる情報
参考書全体備考
使用言語
日本語
メッセージ
この授業は「正しい答えを見つける」授業ではなく、「良い問いを立て続ける」授業です。
課題探究は、起業家だけに必要なスキルではありません。研究を深める力、社会に貢献する力、そして専門技術を社会に実装する力——これらはすべて、「身近な疑問を出発点に、問いを深め、社会システムへと展開する」課題探究のプロセスに根ざしています。
まず身近なところから始めてください。「沖縄の橋がよく通れなくなるのはなぜか」「離島から若者が出ていくのはどういう仕組みか」「この集落の建物が古いまま残っているのはなぜか」——専門の眼で日常を観察すれば、問いは必ず生まれます。
最初(第2回)は漠然として構いません。道具を使って再び同じ課題に向き合ったとき(第8回以降)、問いの解像度が上がっていることを実感できるはずです。その「変化」を感じることが、この演習の最大の学びです。
専門が異なるメンバーとの協働を進めていきながら、「問い」を磨いてください。この演習で育てた課題探究の習慣は、研究・地域・社会への貢献において、長く機能し続けるものになるはずです。
本授業では、語句の意味確認や一般的知識の調査など、リフレクションシートの本文等の解答生成に当たらない範囲での生成 AI の参考利用を認める。提出物の本文の生成を目的とした使用は認めない。
オフィスアワー
教員の業務都合によって調整する可能性があるため、事前にメールでアポイントすること。
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