タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
物物442           調整期間登録   対面授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2016 後学期 集中 理学部物質地球科学科  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
40089600 物理学特別講義H   2  
担当教員[ローマ字表記]
仲間 隆男  
授業の形態
 
 
アクティブラーニング
 
 
授業内容と方法
講義タイトル:物性物理学概論
講師:竹内徹也 (大阪大学 低温センター)
集中講義日程:2016年11月8日-11月11日
授業概要:
現代の情報化社会を生み出したハイテクノロジー,とりわけラジオ,テレビ,最近ではスマートフォンなどの通信機器やコンピュータなどの電子計算機の実現は,半導体や磁性体などの研究成果が基礎になっている.私たちの健康維持のためにはなくてはならないMRI(核磁気共鳴画像)の実現もしかりである.本講義では,できるだけ具体的な実験や現象例を挙げながら磁性を基礎から学ぶ.特に重要で基本的な実験手段を紹介しながら,それぞれの測定から何がわかるのかについて解説する.またf電子系における結晶場効果について解説し,結晶場モデルに基づく磁化,磁化率,比熱の具体的な計算方法を学ぶ.
 
URGCC学習教育目標
 
 
達成目標
物性物理学の基本的な物性,特に磁性について理解を深める.
また結晶場効果について理解し,結晶場モデルによる磁化率および比熱等の具体的な計算ができる.
 
評価基準と評価方法
毎回の出席と最後に課されるレポートで評価する。
 
履修条件
学部4年次・大学院生
 
授業計画
1 磁性の基礎
2 磁場生成の手法と歴史,磁場が関与する興味深い現象
3 磁化測定:直流法と交流法,SQUID磁化測定,静電容量法 ,パルス強磁場磁化測定
4 磁化測定からわかること,磁性体の相転移,低次元磁性,強相関電子系のメタ磁性
5 比熱測定:断熱法,交流法,圧力下における比熱測定,比熱測定からわかること
6 熱膨張測定:ひずみゲージ法,静電容量法,熱膨張と比熱,熱膨張からわかること
7 f電子系における結晶場効果,結晶場モデルによる磁化,磁化率,比熱等
8 結晶場効果の具体的な例(最近の話題について)
 
事前学習
課題レポートを通して、授業内容を復習すること。
 
事後学習
課題レポートを通して、授業内容を復習すること。
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
 
 
参考書にかかわる情報
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
講演タイトル「重い電子系に観られる熱膨張異常の理解に向けて~近藤効果と価数~」
日時:2016年11月11日 16:30- (予定)
講演概要:
重い電子系物質では,近藤温度とよばれる特性温度より低温で,比較的局在性の良いf電子が伝導電子と混成することで遍歴性を獲得し重い電子状態が発達する.熱膨張や磁歪といった弾性的性質はこのような電子状態の変化を顕著に反映する.これまでの研究から,重い電子状態の発達と熱膨張異常には密接かつ元素によって特徴的な関係がありそうなことが分かってきた.さらにその熱膨張の異常が,希土類イオンの価数変化とも相関していることを示唆する実験結果も最近得られつつある.
 
オフィスアワー
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