タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
国214           抽選対象   対面授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2019 前学期 木3 教育学部  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
306334001 日本古典文学特講ⅠA   2  
担当教員[ローマ字表記]
萩野 敦子  
授業の形態
講義
 
アクティブラーニング
学生が自身の考えを発表する、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
《テーマ》『源氏物語』の世界
《授業の概要・方法》
 『源氏物語』が書かれてから一千年ほど経過した現代においても、日本の文学・文化はもちろんのこと日本人の日常生活に与えているこの物語の影響は小さくなく、この物語に触れた多くの人を虜にしています。それは、この長大な物語に描かれている「世の中」の人々の生き方や彼らが織りなす出来事から生まれる喜怒哀楽に、現代人ですら揺さぶられるからです。『源氏物語』を読むことは人間を知ることだと言っても過言ではなく、この物語を理解することは、国語の教師にとって必ずや大きな財産となるはずです。
 粘りのある息の長い文体で綴られるだけに原文で読むことはそれなりに苦労を伴いますが、皆さんが一年間かけてこの物語の全体像を知り、その魅力に迫っていけるような講義を展開したいと思います。皆さんの理解を促すために教員は努力しますが、本当の意味で「読む」「理解する」ためには皆さん一人一人の関心と意欲が必要だということを忘れないでください。
 基本的に後学期開講ⅠBへ継続する通年の講義で主として取り上げるのは、主人公を光源氏とする「正編」のみになると思います。そのうち前学期のⅠAでは光源氏の前半生、主として十代と二十代の日々にあたる部分を、読んでいきます。また折に触れて、映画や漫画、芝居など原作から派生した『源氏』文化の世界も紹介していきたいと思います。
 
URGCC学習教育目標
 
 
達成目標
(1)『源氏物語』の講読を通して、日本古典文学への関心と造詣を深めること。《教科内容についての理解》
(2)『源氏物語』の講読を通して、正統的な古文(現在一般的に「古典文法」とされるものは『源氏物語』の文法だとされています)を読み慣れること。《教科内容についての理解》
(3)『源氏物語』の講読を通して、文学作品を論ずる知性と感性を身に付けること。《教育実践力》
   ※『源氏物語』を読んで何を感じないようでは、児童生徒に国語の魅力を伝えられる教員にはなれないでしょう。
 
評価基準と評価方法
上記目標の(1)(2)を測るための平常点(60%=出席状況・平常の取り組み)と(3)を測るための期末レポート(40%)により、総合的に判断します。なお、毎回の授業後に記入するリフレクションシート(感想・質問を記す)の提出を加味するため、平常点を高く設定しています。
 
履修条件
 
 
授業計画
第1回 ガイダンス
第2回 『源氏物語』が生まれた時代背景・文学史的条件および作者について
第3回 『源氏物語』の概要①
第4回 『源氏物語』の概要②
第5回 桐壺巻を読む①:主人公誕生とその父母
第6回 桐壺巻を読む②:母の死と光“源氏”の誕生
第7回 桐壺巻を読む③:藤壺の宮の登場
第8回 空蝉巻を読む:中流女性との恋1
第9回 夕顔巻を読む:中流女性との恋2
第10回 若紫巻を読む①:紫の君との出会い
第11回 若紫巻を読む②:藤壺の宮との密通
第12回 花宴巻を読む:朧月夜との出会い
第13回 葵巻を読む:葵の上を襲う生霊
第14回 須磨巻を読む:再生を賭した都からの退居
第15回 明石巻を読む:父帝の赦しと光源氏の再生
第16回 予備日
 
事前学習
テキストやレジメで指定された箇所を読んでおくこと。
 
事後学習
リフレクションシートに記入して、次の授業の前々日までに必ず提出すること。
 
教科書にかかわる情報
教科書 書名 ISBN
978-4043574056
備考
授業において指示する
著者名
出版社
角川出版
出版年
2001
NCID
 
教科書全体備考
担当教師が作成するプリント。
 
参考書にかかわる情報
 
参考書全体備考
授業内で適宜紹介します。
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
 
 
オフィスアワー
授業・会議・出張等で不在の場合以外は、いつでも質問や相談に応じます。
 
メールアドレス
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