タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
琉95       50   抽選対象   遠隔授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2024 後学期 集中 共通教育等科目琉大特色・地域創生科目  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
101278002 琉大特色・地域創生特別講義Ⅴ (政策立案能力強化プログラム)   2  
担当教員[ローマ字表記]
島袋 純, 畑中 寛 [Hiroshi Hatanaka], 宮里 大八 [Miyazato Daiya]  
授業の形態
講義、演習又は実験、実習、実務経験講師
 
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
 持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本国内でも積極的に取り組みが行われています。
 本科目では、沖縄県内の自治体を事例に地域活性化及び地域経営の具体的な課題を発見し、現実に即した政策立案を実際に取り組みます。地域的な課題の発見のために地域のあるべき姿については、持続可能な開発目標(SDGs)を基準として、2030年に定められた達成目標から構築していくこととします。また、課題解決の方法についても、SDGsによって必須とされる、多様なステイクホルダーが効果的に参加する合意形成のプロセスのあり方を学習し取り組みます。
 学習プロセスをすべて話し合い学習により進め、グループ共通の認識、共通の解を求め、成果を共有していき、最終的には教室全体の共通の認識と成果の共有を図っていく方法をとります。そのため、ファシリテーション・スキルの修得を重視します。さらに、PDCAマネジメントサイクルの重要性を理解し、公共政策について、目標(課題)を吟味し、基本施策や事業の達成状況を評価する能力を身に着けます。 

 本科目の授業方法は、学生と社会人がディスカッションやグループワークに取り組むアクティブラーニングを基本ととし、グループが協働で地域課題の発見及び解決に主体的に取り組むPBL(Project Based Learning)型の授業です。
 また、この授業はオンライン授業(Zoomによる同時双方向型)を基本とし、現地調査(対面授業)を組み合わせた「ハイブリッド型授業(ブレンド型)」です。さらに、グループのコミュニケーションツールとして「Slack」を基本とし、「Googleスプレッドシート」や「Google スライド」等も用います。
 担当教員によるショートレクチャーのほか、小グループに分かれた受講生同士のディスカッションに多くの時間を割いて授業を行います。そのため、授業時間中はカメラを常時「ОN」とすることを原則とします(グループワーク時はマイクも常時「ОN」)。
 
URGCC学習教育目標
自律性、社会性、地域・国際性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、専門性
 
達成目標
達成目標は、地域経営とは何かについての認識の修得に加え、ファシリテーション能力の獲得を目指します。
1.地域的な課題を発見できる。[地域・国際性]
2.地域的な課題についての人の意見を聞き理解することができる[コミュニケーション・スキル] [社会性]
3.地域的な課題についての人の意見を評価することができ、質問することができる。 [社会性]
4.地域的な課題についての人の意見を引き出す(ファシリテート)ことができる。[コミュニケーション・スキル]
5.人の意見と自分の意見の主観性客観性を腑分けし、比較検討することができる。[問題解決力]
6.グループ内(教室内)の多様な意見の調整のために、立ち位置を変えて意見を述べることができる。[コミュニケーション・スキル] [問題解決力]
7.本科目の調査・研究活動そのものが、自らが住み・学び・働く沖縄地域への貢献となる。[地域貢献力]

また、この科目は一般財団法人地域公共人材開発機構が認証する「初級地域公共政策士」資格の対象科目で、対象科目群で次のような知識、技能、職務遂行能力の養成により総合的な到達目標の獲得を目的とします。
①知識:地域社会における様々な課題の背景や文脈を理解できる。
②技能:複雑な課題に対して、具体的な解決方法を提起できる。
③職務遂行能力:特定のプログラムや課題について、業務を主体的に運用することができる。
総合的な到達目標:地域課題に対応した業務を主体的に判断した遂行できる能力の獲得。
※「地域公共政策士学習アウトカム定義」より。
 
評価基準と評価方法
【評価基準】
1.ワークショップにおける発言内容と発言引き出しのファシリテーションの力を評価します。
2.プレゼンテーションにおける説明能力、質問能力を評価します。
3.Slack及びZoom(ブレークアウトルーム)でのグループワークやディスカッションへの積極的参加と貢献を評価します。
4.地域課題解決のための政策立案をスライド及びプレゼンテーション等を評価します。
5.自らが住み・学び・働く沖縄への地域貢献を評価します。
「地域との協働」の能力として上記1~5を含め総合的に勘案します。

【評価方法】
1.オンラインPBLとしての受講態度…40%
2.授業後のミニレポート(Slackでの振り返り)とプレゼンテーション発表等のアウトプット…40%
3. グループ内でのファシリテーションとしての協働…20%
 
履修条件
■土曜日5日間の集中講義のため、全日程に出席することが最低条件です(特に初日と現地調査は重要)。
1.オンライン(Zoom)上で高度なワーク(マルチタスク)に取り組むため、必ずハイスペックなデスクトップPC又はノートPCで受講すること(禁:スマートフォン・タブレット端末)。
2.オンライン(Zoom)でグループワーク・ディスカッションに取り組むため、原則カメラは常時ONで受講すること(出席の前提条件)。
3.グループワークに積極的に参加し、課題発見力・課題解決力を身につけようという意欲があること。
4.講義は社会人も参加する授業のため、学生以外の社会人等と積極的にコミュニケーションをとる意欲があること。
5.本科目を含む「初級地域公共政策士」資格対象8科目を受講することが望ましい(下記Webページ参照)。また、グループワーク、グループディスカッション、ファシリテーション、地域課題解決に関連する科目を受講していることが望ましい。
6.本科目の調査・研究活動そのものが、自らが住み・学び・働く沖縄地域への貢献となること。

また、本科目は県外在住学生向けの遠隔授業(オンライン)ではないので、県外在住学生は必ず登録前に担当教員に受講の確認すること。

※本科目の受講を希望する学生は、必ず下記Webを参照の上登録するようにしてください。
□「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度
  https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=3054
 
授業計画
■本学と自治体との包括的連携協定に基づき、対象自治体のテーマを設定ます。
第1日【第3時限~第5時限】
第1回 授業オリエンテーション(授業の方法、日程と評価の基準)、公共政策と地域公共人材
第2回 公共政策の形成に必要な力とは
    政策力:課題の発見から探求、解決策の立案、達成目標の設定と評価
    地域マネジメントサイクルの中の政策形成
第3回 政策形成の要点1=政策の評価とフィードバックシステム
    ①沖縄県のPDCAマネジメントサイクルと沖縄振興計画
    ②県内市町村のPDCAマネジメントサイクルと総合計画
    ③SDGs=国際レベルのPDCAマネジメントサイクル

第2日【第3時限~第5時限】
第4回 政策形成の要点2=価値前提と価値の実現 価値相互の矛盾
    SDGs の目標及び指標を基準として、沖縄県の目標(課題)指標・方法を診る
    一括交付金事業を例に市町村の目標・指標・評価の体系を診る
第5回 自治体における政策立案と評価 ー自治体の実例から紐解くー    
第6回 政策立案の具体的なイメージの習得(SDGs カードゲームの実施)
    自治体を対象とした政策立案グループワークへの導入

第3日【第3時限~第5時限】※現地調査
第7回 現地調査(グループワーク)‐1
第8回 現地調査(グループワーク)‐2
第9回 現地調査(グループワーク)‐3

第4日【第3時限~第5時限】
第10回 現地調査の振り返りと政策立案の具体的方法
第11回 政策立案グループワーク‐1
第12回 政策立案グループワーク‐2、中間報告

第5日【第3時限~第5時限】
第13回 政策立案グループワーク‐3(最終調整)
第14回 政策のプレゼンテーション-1
第15回 政策のプレゼンテーション-2、振り返り
※初回の前日までに、担当教員より本授業のZoomのURLを教務情報システムのメッセージ(学生)又はe-mail(社会人)で送信するので、必ず確認の上受講してください。
 
事前学習
事前学習:本科目の学習管理・支援プラットフォームは「Slack」になります。
Slack内の「講義資料」に資料があれば、事前学習に活用してください。
また、地域課題解決に関する参考書を読んでおくてください。
 
事後学習
事後学習:本科目の学習管理・支援プラットフォームは「Slack」になります。
毎回の授業終了後、Slack内で振り返りを行います(ミニレポートに相当)。学んだ内容について、授業後にどのように考え、個人が変化したか、振り返りを行ってください。
Slack内の「講義資料」に資料があれば、事後学習に活用してください。
グループメンバーと協力して政策立案プロジェクトをSlack内で検討します。 
 
教科書にかかわる情報
 
教科書全体備考
 
 
参考書にかかわる情報
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
※本科目は「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度の必修科目です。(下記URL参照)
 また、本学が取り組む社会人向けの人材養成プログラムでもあるため、自治体、NPO法人や企業等の社会人にも履修証明プログラムとして提供します。
 さらに、本科目は地域創生副専攻の授業科目<地域創生活動・実践>です。

※本科目は自治体の包括連携協定に基づき、対象自町村との連携・協力のもと開講します。

※遠隔授業受講に関する支援
令和4年度入学の学生から、ノートパソコン等を必携することをお願いしています。経済的理由等により購入が困難な場合や故障等による一時借用等については、所属学部・研究科の窓口または教育支援課まで相談するようにしてください。
また、学内で遠隔授業を受講することができるように Wi-Fi アクセスポイントが整備された教室等(附属図書館や共通教育棟の空き教室等)が準備されています。
 
オフィスアワー
・島袋純(木曜日2限)
・畑中寛(メールにて連絡後対応)
 
メールアドレス
この項目は教務情報システムにログイン後、表示されます。
 
URL
「初級地域公共政策士」資格取得科目認証制度
https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=3054
 

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