タイトル

科目番号 教室 登録人数 履修登録方法 対面/遠隔
総99       50   抽選対象   遠隔授業  
開講年度 期間 曜日時限 開講学部等
2024 前学期 集中 共通教育等科目総合科目  
講義コード 科目名[英文名] 単位数
101287001 総合特別講義Ⅸ (地域円卓会議マネジメントの技法と実践)   2  
担当教員[ローマ字表記]
畑中 寛 [Hiroshi Hatanaka], 平良 斗星 [Tousei Taira]  
授業の形態
講義、演習又は実験、実習、実務経験講師
 
アクティブラーニング
学生が議論する、学生が自身の考えを発表する、フィールドワークなど学生が体験的に学ぶ、学生が文献や資料を調べる
 
授業内容と方法
私たちが暮らす地域の課題は、人口減少と高齢化だけでなく、複雑・多様化してきています。
本科目では、地域の社会課題を解決するための対話の場である「沖縄式地域円卓会議」のマネジメントを行える人材を育成するため、ケーススタディを中心に課題解決に向けた課題共有の手法を総合的に学修します。
沖縄式地域円卓会議は、地域で起こっている「困り事」に立ち向かっている方々が、自ら第一声をあげることから始まります。多くのシンポジウムのように、成功事例の紹介から始めるのではなく、まずは統計等を元に事実に向き合い、参加者で共有することを大切にしています。具体的なテーマ決め、テーマの大きさを「食べられるサイズ」にすることが重要です。
本科目では、沖縄式地域円卓会議の手法である、地域の「困り事」を、単独あるいは2者間で協議するのではなく3者以上のステークホルダー(利害関係者)で、意見交換の方法を学んでいきます。様々な事実・視点・評価・事例が提供されるため、地域の「困り事」は研ぎ澄まされ、「社会課題」へと昇華していくプロセスを知ることができます。
また、本科目では、沖縄式地域円卓会議が取り組むテーマと参加者を決めるプロセス、当日の司会者と記録者(ファシリテーショングラフィック)による会議の運営方法を学びます。司会者が、対話を持って地域の社会課題を解きほぐし、どのように参加者の意識を「他人事から自分事(じぶんごと)」に変えていけるかのノウハウを習得します。記録者は、会議で発露された情報を構造化し、その記録は、今後の課題解決に向けてのアプローチの基礎となります。
さらに、実際の地域円卓会議の運営現場の見学と運営補助を行うことによって、学びを深めていき、最後は地域円卓会議を創るシミュレーションワークショップを体験できる内容となっています。

本科目の授業方法は、学生と社会人がディスカッションやグループワークに取り組むアクティブラーニングを基本ととし、グループが協働で地域課題の発見及び解決に主体的に取り組むPBL(Project Based Learning)型の授業です。
また、この授業はオンライン授業(Zoomによる同時双方向型)を基本とし、現場体験型授業(対面授業)を組み合わせた「ハイブリッド型授業(ブレンド型)」です。さらに、グループのコミュニケーションツールとして「Slack」を基本とし、「Googleスプレッドシート」や「Google スライド」等も用います。
担当教員によるショートレクチャーのほか、小グループに分かれた受講生同士のディスカッションに多くの時間を割いて授業を行います。そのため、授業時間中はカメラを常時「ОN」とすることを原則とします(グループワーク時はマイクも常時「ОN」)。
 
URGCC学習教育目標
自律性、社会性、地域・国際性、コミュニケーション・スキル、情報リテラシー、問題解決力、専門性
 
達成目標
地域円卓会議とは何かについての専門的知識の修得に加え、ファシリテーション能力及びコミュニケーション能力の獲得を目的とします。
1.地域円卓会議の基礎について理解し、その技法について説明・実践できるようになる。[専門性]
2.地域円卓会議の関連技法ついて理解し、会議運営ができるようになる。[社会性] [コミュニケーション・スキル]
3.他人の発想や自分とは異なる考え方を取り入れ、地域円卓会議を円滑に進行できるようになる。[社会性] [コミュニケーション・スキル]
4.地域円卓会議の場にて、他人の意見を引き出す(ファシリテート)ことができる。[社会性] [コミュニケーション・スキル]
5.社会課題の解決に向けた地域円卓会議を実施できるようになる。[地域・国際性] [コミュニケーション・スキル] [情報リテラシー] [問題解決力]

また、この科目は一般財団法人地域公共人材開発機構が認証する「初級地域公共政策士」資格の対象科目(必修)で、対象科目群で次のような知識、技能、職務遂行能力の養成により総合的な到達目標の獲得を目的とします。
①知識:地域社会における様々な課題の背景や文脈を理解できる。
②技能:複雑な課題に対して、具体的な解決方法を提起できる。
③職務遂行能力:特定のプログラムや課題について、業務を主体的に運用することができる。
総合的な到達目標:地域課題に対応した業務を主体的に判断した遂行できる能力の獲得。
※「地域公共政策士学習アウトカム定義」より。
 
評価基準と評価方法
【評価基準】
1.地域円卓会議における発言内容と発言引き出しのファシリテーションの力を評価します。
2.地域円卓会議における説明と質問のコミュニケーション力を評価します。
3.調査・分析結果を取りまとめ、記述できる力をレポート等によって評価します。
4.「地域との協働」に加え、グループワークに積極的に参加・協力・貢献して成果を出す協働力を評価します。
※オンライン(Zoom)でグループワーク・ディスカッションに取り組むため、原則カメラは常時ONで受講すること(出席の前提条件)。

【評価方法】
1.最終レポート…40%
2.オンラインファシリテーションとしての受講態度…20%
3.授業後のミニレポート(Slackでの振り返り)やプレゼンテーション等のアウトプット…20%
4. グループ内でのファシリテーションとしての協働…20%
※担当教員が受講態度等が「不適切」と判断した場合は、授業の出席に関わらず単位を付与しないことがあります。
 
履修条件
■本科目ではテキストを使用するため(教科書欄参照)、事前にテキストの購入申し込みを行うこと(申込方法は事前送付する受講案内に記載)。

■集中講義(土曜・5日)であるため、全日程に出席することが最低条件(特に初日と現場体験型授業は重要)。
1.オンライン(Zoom)上で高度なワーク(マルチタスク)に取り組むため、必ずハイスペックなデスクトップPC又はノートPCで受講すること(禁:スマートフォン・タブレット端末)。
2.オンライン(Zoom)でグループワーク・ディスカッションに取り組むため、原則カメラは常時ONで受講すること(出席の前提条件)。
3.グループワークに積極的に参加し、課題発見力・課題解決力を身につけようという意欲があること。
4.講義は社会人も参加する授業のため、学生以外の社会人等と積極的にコミュニケーションをとる意欲があること。
5.本科目を含む「初級地域公共政策士」資格対象8科目を受講することが望ましい(下記Webページ参照)。また、グループワーク、グループディスカッション、ファシリテーション、地域課題解決に関連する科目を受講していることが望ましい。


また、本科目は県外在住学生向けの遠隔授業(オンライン)ではないので、県外在住学生は必ず登録前に担当教員に受講の確認すること。

※本科目の受講を希望する学生は、必ず下記Webを参照の上登録するようにしてください。
□「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度
  https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=3054
 
授業計画
4月27日(土)【第3時限~第5時限】
第1回:オリエンテーション(シラバスの解説、授業の方法、日程と評価の基準の説明)
第2回:地域円卓会議について、地域円卓会議の再現
第3回:地域円卓会議ができるまで -1.テーマ決め-

5月25日(土)【第3時限~第5時限】
第4回:地域円卓会議ができるまで -2.キャスティング-
第5回:地域円卓会議の司会と進行
第6回:地域円卓会議活用者のインタビュー

6月22日(土)【第3時限~第5時限】
第7回:地域円卓会議の検討(グループワーク)ー①
第8回:地域円卓会議の検討(グループワーク)ー②
第9回:地域円卓会議の検討(グループワーク)ー③

7月21日(日)【第3時限~第5時限】※琉大附属図書館での「現場体験型授業」
第10回:地域円卓会議 -現場見学と運営体験-①
第11回:地域円卓会議 -現場見学と運営体験-②
第12回:現場体験型授業の振り返り

8月3日(土)【第3時限~第5時限】
第13回:地域円卓会議のファシリテーショングラフィックー①
第14回:地域円卓会議のファシリテーショングラフィックー②
第15回:地域円卓会議及び授業全体の振り返り、最終レポート課題の提示
※初回の前日までに、担当教員より本授業のZoomのURLを教務情報システムのメッセージ(学生)又はe-mail(社会人)で送信するので、必ず確認の上受講してください。
 
事前学習
事前学習:本科目の学習管理・支援プラットフォームは「Slack」になります。
本科目のテキスト及び地域課題解決に関する図書を読んでおくと理解が進みます。
 
事後学習
事後学習:本科目の学習管理・支援プラットフォームは「Slack」になります。
毎回の授業終了後、Slack内で振り返りを行います(ミニレポートに相当)。学んだ内容について、授業後にどのように考え、個人が変化したか、振り返りを行ってください。
Slack内の「講義資料」に資料があれば、事後学習に活用してください。
グループメンバーと協力して地域円卓会議プロジェクトをSlack内で検討します。
 
教科書にかかわる情報
教科書 書名
地域課題を共有する場づくり「沖縄式地域円卓会議開催マニュアル」
ISBN
備考
定価:1,500円
著者名
公益財団法人 みらいファンド沖縄
出版社
公益財団法人 みらいファンド沖縄
出版年
2020
NCID
 
教科書全体備考
上記マニュアルをテキストとして使用します(購入方法等は事前メールに記載)。
 
参考書にかかわる情報
 
参考書全体備考
 
 
使用言語
日本語
 
メッセージ
本科目は「初級地域公共政策士」資格取得のための科目認証制度の必修科目です。
また、本学が取り組む社会人向けの人材養成プログラムでもあるため、自治体、NPO法人や企業等の社会人にも履修証明プログラムとして提供します。
さらに、本科目は地域創生副専攻の授業科目<地域創生活動・実践>です。

※遠隔授業受講に関する支援
令和4年度入学の学生から、ノートパソコン等を必携することをお願いしています。経済的理由等により購入が困難な場合や故障等による一時借用等については、所属学部・研究科の窓口または教育支援課まで相談するようにしてください。
また、学内で遠隔授業を受講することができるように Wi-Fi アクセスポイントが整備された教室等(附属図書館や共通教育棟の空き教室等)が準備されています。
 
オフィスアワー
畑中寛:地域国際学習センター305(事前にメールで連絡)
 
メールアドレス
この項目は教務情報システムにログイン後、表示されます。
 
URL
「初級地域公共政策士」資格取得科目履修制度(学生向け)
https://chiiki.skr.u-ryukyu.ac.jp/?page_id=3054
 

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